思い通りにならない件
今日は日曜日のため学校は休みだ。
俺は次の日が休みの日は夜遅くまでアニメを見ているため起きるのは昼前の11時頃である。
「おはよう」
家族にそう言うと
「おはよう」
と返ってくる。
朝起きるのが遅いため朝ごはんと昼ごはんが一緒になる。
蕎麦を食べた。蕎麦は好物のため朝から調子よく生活できそうだ。
そして俺は勉強を始める。主人公たるもの成績優秀を維持しなければならないのだ。前回のテストでは3位だったため次は1位を狙っている。
元々進学校のため大学は行くつもりではある。
「お腹が空いたな」
4時間ほど勉強すると小腹が空いてきたためにクッキーを食べる。今は午後6時である。
(そろそろか)
そう思うと外出する。ランニングを始めた。俺は主人公なので、努力を日々怠っては行けないのだ。明日は学校のため全力で準備をする。
2時間ほど走り、家に帰る。
日曜日の夜は両親が居ないため、自分で夕食を作る。何を作るかは冷蔵庫の中を見て決める。
「これなら野菜炒めが作れそうだ」
そう言うと野菜炒めを作る。出来上がるとすぐに食べる。
(安定に美味しいな)
その日は次の日に備えて早寝をした。
1週間がまた始まった。
俺は今日はラブコメ展開があると確信している。
なぜなら実は昨日ランニング中に美波が居たため会話して、一緒に走ったのである。
(ふふふ、まさか日曜日にあるとは思わなかったな)
教室に入ると美波に
「おはよう」と声をかける。
「おはよう」と返ってくる。
そこから何かトークで発展する訳もなくそのまま席に座った。
(ん?何かがおかしい。何にも発展しなかったんだが)
「これは想定外だ」
と言っても俺は優秀なため、いつ惚れられてもおかしくはない。
成績優秀、顔は中の上、運動神経抜群、家事できる。
というかなりできる方だ。
そのためラブコメ主人公の適任でもあるのだ。
朝のHRで新入生が来た。
名前は「荒川 陽葵」
「佐賀県から来ました。これからよろしくお願いします」
とありがちな挨拶をした。
ただ向こうは何故かこっちを見ている。
席は隣になった。
「久しぶり、八神 一新くん」
そう言ってきた。ただ俺は全く思い出せない。
「悪いが思い出せないんだが」
「そうか、まぁ時期に嫌でも思い出すよ」
そういう意味深い言葉を言うと正面を向いた。
俺に初めてラブコメ展開がきたが1つ問題がある、
荒川陽葵は可愛くないのだ。
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