マッチとコーラ
母は、僕が起きていることを知っているはずなのに、何も言わなかった。そして、母はまた仕事をしに、出ていった。
机の上には、ご飯が盛られた
「今日も遅くなります。片付けよろしくおねがいします。」
僕は、「わかりましたよ」と言い、食べ始める。
晩御飯は、朝ごはんとは違いなんにも焦げていなかった。僕は安心した。
母はよく料理するが、焦がしてしまう。一緒に練習したこともあったがそれは、今、話すべきではない、なぜならご飯が美味しくなくなってしまうからだ。
死にたいが、死ぬことができない…
完全に忘れたいのに、忘れられない記憶…
僕は一生頭の片隅に、この記憶を置いとかなければいけないのだろうか
「はーい、今週からの新コーナードキドキ、人生相談…」
母にはもう一つ癖があった。テレビを消さないこと、しかしそれは僕にも遺伝していることなのだ。
「ごちそうさま」
そして、せっせこと片付けをし、風呂に浸かる。今思えば、この髪色は父からの遺伝、そして髪質は母からの遺伝だ。
子供っていうのは、両親のいいとこと、悪いところを五分五分取ってできている生物だと僕は考える。
のぼせるといけないので、風呂を上がり。テレビを見ながらアイスを食べる。
思い出せばあそこで食べた、アイスもこれと同じだったな…
いけないいけない、思い出してはいけない、これはタブーだ。
意思は思い出したくないと言いつつも、脳が勝手に思い出させてくる。
アイスの棒に当たりが書いてあることを確認し捨てる。
そして、今日は、昼寝をしたせいかよく眠れなかった。
昨日は悪夢を見た、その前も、今週いっぱいは、悪夢を見たそれも全く同じ内容であった。
残念ながら、内容は思い出せないのだが…そこは僕自信も悔やむところである。
今日こそは、と思い昼間からは散歩にでかけた。小鳥のさえずり、木々が揺れる音、山から降りてきたばかりの風が僕を冷やす。
「今頃、みんなは青春してんだろうな…」
また悔やむ、そうこうしているうちにとある小川に着いた。ちょろちょろと流れる、水を眺めながら木の葉の日陰に隠れる。小川を覗いてみると、一定的に変速もなく川は流れる。そこへ、葉っぱを数枚取って流してみる。
石にぶつかる葉もあれば、そのまままっすぐに流れていくものなど様々な動きを見せてくれた。そしてまた太陽が反射している道をゆく。
あいにく近所の人は誰もいない。いやいるはずだ、さっき家を出た時、皆急いで家に入っていったのだからそうして、家に帰宅。
また同じ生活を、ループし生活する。それは今年も、来年も変わらず。
僕の罪が許されるまでは
また来年と言う 社畜オンパレード @syatikuonnpareedo
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