圧巻の大作!!!!!

上中下、一気に読み終えた感動のまま綴ります。
フィギュアスケートについて描かれた作品を今までにも読んできましたが、ここまで深い充実感、そして自身を投影して得られる刺激を得られたのはこの作品がはじめてのように思います。フィギュアスケートに興味があってもなくても、ひとつのドラマとして楽しめる作品です。

このスケーターズ・ハイという作品では多くの人物について語られます。彼ら彼女らの人生は決して順風満帆なものではなく、それぞれ苦悩を抱え、時には道を間違え、多くの人との関わりを持ち、それぞれの人生を歩んでいく様子が、克明に描かれています。
主人公が1度挫折し、それを周りの助けもあり克服し、ハッピーエンド。という一本道の物語ではありませんが、だからこそ読者の私に強い衝撃を与えたのではないでしょうか。
そして、そうしたストーリーももちろんのことですが、作者様の文章力の高さにより、人物の感情、そして演技シーンでの様子がありありと映像で再生されるかのように、伝わってきました。
試合でいい演技をし、いい結果を得る。たったそれだけと言えばそうかもしれませんが、それ以外の何かが詰まった素敵な作品でした。
私の拙い文章では、この感動を全て表現をすることができませんでしたが、作者様、素晴らしい作品をありがとうございました。