第10話 やったねミノさん、家族が増えたよ!


 奴隷商人とおぼしき集団は全滅した。


 これで、彼女達の気持ちに一区切りつけばいいな。





 一度、洞窟の外に出る。


 奴らが乗ってきたと思われる船がつながれているので、乗り込んでみる。

 船室エリアは狭くて入れない。


 覗いた感じの『ミノタウロス・アイ』(※語感が気に入っているだけで特殊能力は多分無い)で確認する。


 一歩踏み込めば手が届きそうな範囲は〈収納〉できるみたい。

 金貨袋っぽいのや契約書類っぽいのを手当たり次第に強奪する。



 船室に頭を突っ込んでいると、腰ミノをちょいちょいと引っ張られる。


 船室から頭を戻すと、エルフの人だった。

 手を握るというか持ち上げる。



(眷属になる?)


 念話というか、伝えるように強く思念を飛ばしてみる。できてるかどうかはわからないが。



「是非! お願いします主様!」


 彼女アイナノアと心が繋がった気がする。


「船内の捜索は私たちにお任せください。その前に」



 エルフっ娘アイナノアが一度戻り、犬っ娘マルティア猫娘キュリオを連れてきた。


 あっという間に手を取られる。

 こちらから聞くまでもなく「「お願いします! 眷属にしてください!!」」と。


 こうして3人と1匹の眷属が出来た。たぶんスライムさんもダンジョンモンスターじゃなく眷属化してるっぽい。



(コンゴトモ、ヨロシク)




 眷属、手下、駒が出来たという感覚ではない。

 それよりは、意思疎通できるようになったことのほうが素直に嬉しい。



 俺は邪魔にならないように船から距離を置く。

 彼女たち3人、何かを見つけては喜んだり沈んだり泣いたり、情緒不安定だな。



 ひととおり調べて満足したらしく、3人が戻ってきた。


 もやい綱を切って、船を川の流れに任せる。今夜中か何日後かは知らないが人里まで流れていくことだろう。




 洞窟に戻る。


 部屋の端っこのほうに机を出す。事務机2面分ぐらい。

 机の上にさっき船で拾った戦利品を広げる。


 書類関係はよくわからないし、通貨も俺には必要無いもの。

 全部あげるね。



 わいのわいのと相談が始まる。

 話している声はわかるが、興味が無いといえば失礼か。



 輪から離れて、犬とくつろぐ。

 ブラシをDPで買って、がしがしと梳いてやる。気持ち良さそうだ。


 みんな、なぜこちらを羨ましそうに見る。



 それはそうと、DPが1万超えてた。

 さすがにお客さんが出入りするだけより殺し合いやったほうがこういうポイント溜まるというものだね。


 俺のダンマスレベルが3に上がっていた。本人のレベルとは別物らしい。


《鑑定》をレベル5に、《ステータス偽装》をレベル3、《生活魔法》をレベル3に上げる。


 SP 5+(1+2+3)+(1+2+3)、17使って残り3、なにかレベル2まで上げてもいい。《斧技》でも上げようか。





――――――――――――――――

書き溜めここまで。


なんかいろいろ調べてたら「ミノタウロスと言えば迷宮だよね」と、進路変更してそのまま迷走。


気が向いたら続きを書くか、おそらく書き直し再出発になると思います。

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