第3話 世界は俺の物だ!………なんてね




【エラーが発生しました。大変申し訳ありませんが佐藤 響様には再度チュートリアルダンジョンに挑んで頂きます。レベルとスキルを再度譲渡致しますので中のモンスターを討伐してください。】


【エラーが発生しました。大変申し訳ありませんが佐藤 響様には再度チュートリアルダンジョンに挑んで頂きます。レベルとスキルを再度譲渡致しますので中のモンスターを討伐してください。】


【エラーが発生しました。大変申し訳ありませんが佐藤 響様には再度チュートリアルダンジョンに挑んで頂きます。レベルとスキルを再度譲渡致しますので中のモンスターを討伐してください。】


【エラーが発生しました。大変申し訳ありませんが佐藤 響様には再度チュートリアルダンジョンに挑んで頂きます。レベルとスキルを再度譲渡致しますので中のモンスターを討伐してください。】


【エラーが発生しました。大変申し訳ありませんが佐藤 響様には再度チュートリアルダンジョンに挑んで頂きます。レベルとスキルを再度譲渡致しますので中のモンスターを討伐してください。】



【エラーが発生しました。大変申し訳ありませんが佐藤 響様には再度チュートリアルダンジョンに挑んで頂きます。レベルとスキルを再度譲渡致しますので中のモンスターを討伐してください。】





俺は何度もエラーを起こして原初のスライムをテイムした。




それはやらない手はないよな!?なんてたってやればやるだけテイム系の能力を手に入れられて、原初のスライムなんていう【ボーナス】まで手に入るのに!!



そしてエラーを9回起こして再度門に触るとエラーのメッセージが変化した。



【エラーが発生しました。チュートリアルダンジョンの出現させるチュートリアルダンジョンモンスターがいなくなりました。これよりモンスターはノーマルモンスターのブルースライムの討伐をしてください。尚、ブルースライムでもレベルは上がりますのでご安心ください。】





「チュートリアルモンスターがいなくなるとそうなるんだな。」



俺は何度もエラーを起こして原初のスライム10匹をテイムした。

ステータスにも原初のスライムは10匹しかいないとあったのでどうなるか楽しみにしてたんだがこうなるんだな。





「いやーこれは俺の時代がくるな!!」




そして俺はエラーを起こしてテイムしたらテイムした分だけスキルも増えていった。


【パーフェクトテイム】のスキルも残ったし感無量である!!



テイムしながら今後この原初のスライムとスキルをどうやって活用しようか考えてただけで口角が上がってくるし、端から見たら変質者だな俺。





「確か日本の冒険者のトップランカーでもレベルは102とかだったよな?」



原初のスライムさえいれば俺がトップランカーに君臨するのもレベルだけなら簡単だ。


それに手に入れた【テイム系】のスキルもパーフェクトテイムと異空間転移以外にも8つも大当たりなスキルがある。



やり方次第では日本どころか世界でもナンバーワンの実力者にだってなれちゃうよな!!


正義のヒーローにでもなれるし、逆に世界1の悪者にもなんなら神様みたいなことも出来てしまうんじゃないか!?


この世は全て俺の物になるのだー!!!





「………まぁそんなこと疲れるからやらないけどな。」





………と、野心家なら考えちゃうんだろうが俺は違う。30歳まで働いてその後はスローライフが目標だ。




別にそこそこで良いんだよソコソコで。





ちょっと状況が状況だったからハイテンションになってやってしまったが、ぶっちゃけこんな大当たりなスキルも10コもいらんかった。



というか最初の段階でやめれば良かった。異空間転移とパーフェクトテイムだけでもあればそこら辺の奴らよりは余裕あるのにな。



何でこんな危なっかしいスキルが沢山あるんだよ………どうしちゃったんだよ俺………こんなのバレたら働かされるに決まってんじゃん………なんだよこの世の全てなんていらねえよ………





「なんか疲れたからチュートリアルダンジョン終わらせて早く帰ろ。」





10回も繰り返しやってたから時間ももう遅いだろうしお腹も空いたな。



さっさと終わらせて帰るか。






「原初のスライムより小さいのな。」





元々原初のスライムがいた場所には原初のスライムよりも半分程小さい青色のスライムがいた。



「お、このスライムは向かってくるんだな?」




原初のスライムはブルブル震えてるだけだったが、このスライムは俺に飛びかかってきた。



俺はその飛びかかってきたタイミングを見計らって右足でソバットを繰り出した。




ソバットは見事的中してスライムは飛ばされていく。

飛ばされたスライムは少しブルブルと震えると動かなくなる。



「サッカーボール蹴るより簡単だったな。

お、これがレベルアップか!」




スライムを倒したからなのか俺の心臓の辺りに何かが貯まってくような感覚がして成長してるのが分かる。



これで俺もやっとレベル1になったんだろう。





【おめでとうございます!!以上でチュートリアルダンジョン攻略を終了します。これよりダンジョンの外へと転移致します。】




頭の中に声が流れてくる。やっとチュートリアルダンジョンが終わったぞ。いやー、長かった!!




自分のハイテンションが原因だけど早く飯食って今日は寝よ!!










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