ピンクのメガネ
ピンクのメガネ、持主にわたせなかった
いま、手元にある
おしゃれであるとは感じないが、
普段ならつけたいと感じないが
吸い込まれるように
そのメガネをつけてしまった
レンズ越しに見る世界
全く違って見える
街をあるく人々が、みんなスリムでモデルのよう
ロン毛茶髪のお兄さんさんは木村拓哉にみえる
野球少年はイチローにみえる
お兄ちゃんの後を追いかけていた小さな野球少年は大きな大谷翔平にみえた
タバコを吸っていたおじさんが矢沢永吉にみえる
茶髪の子ずれのママは安室奈美恵にみえた
その子どもは恐竜にみえた
テレビにでてくる有名人にみんな変わっている
みんな知っている人
でもたまに、赤い顔の人や青い顔の人とか知らない人もいる
「この人は、だれだろう」
少し、じっと見ていると
赤い顔をした人が、こちらに少し気付いたよう
そして、逃げるようにその場をさっていった
「しまった、見すぎた、変な人のように思われた」
少し見ていて分かった
このメガネはその人を理想の姿で見せるメガネであると言事
不思議なメガネを預かってしまった
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