4

 君は手提げカバンからエロ本を取り出し、ビニールのパッケージを綺麗に破っていく。

 破り終えたビニールは、カバンの中へ。

 君の手には、印刷の匂いの新しいエロ本が、いつでも開ける状態で収まる。


 君はゆっくり、エロ本を開いた。


 そこには、君が期待していた、いや、それ以上の、フォト、フォト、フォト。

 あんなことや、こんな事になっている、あまりに魅力的な表紙の子の、フォト、フォト、フォト。


(ああっ、すげぇ!)


 君は、夢中になってページをめくり続けた。


(これは良いものを買った!)


 と夢中になってページをめくり続け、興奮していると、


――ポトリ。


 エロ本から何かが落ちる。


 君は落ちた、ショッキングピンクの何かを目をらし見つめた。

 しかし、それがなんなのか全く正体がわからない。

 なので君はゆっくり身を屈め、そのショッキングピンク色の何かを拾う。

 それはツルツルした生地でできた布製のものだった。

 君はそれを両手に持ち広げてみる。


 それは女性の下着だった。

 ショッキングピンクで、スーケスケな、きわどい女性の下着だった。


 君は驚いて、エロ本の表紙をよくよく見て見ると、

 パンプレ付き!

 と隅に書かれれているではないか。


 そう、君はあまりに魅力的な表紙の子にとらわれ見逃していたが、それはパンプレ、パンティー・プレゼントでパンプレの、付録が付いたエロ本だったのだ。


 君はエロ本付録の、ショッキングピンクで、スーケスケな、きわどいパンティにもう一度目をやり、凝視する。


 君は初めてのスーケスケに対して、

 さて、どうする。



   ◇履いてみる  なら6へ



   ◇履かない   なら7へ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る