14話 ノルマ
執事役の男性にはノルマのようなものが課せられ、月に何人のお嬢様をもてなしたか張り出せれるシステムらしい。
(みたくねー。どうせ下位だろうよ)
「あれ、噂になっている彼じゃない!」
「伊丹チーフ」
伊丹さんの正式な名前と肩書だ。長くて舌を噛む自信しかない。
「フロアに出て3か月で指名トップ5に入るなんてすごいじゃない!」
(その分、男性執事からの嫉妬のまなざしも半端ないんですが)
うすい顔立ちの俺からすると、顔が濃かったり、まつげ長かったりいろいろな理由からめちゃ顔がいいわけ。
特に鏡ばっかり見すぎているナルシストからの嫌われようは本当にひどい。
「その調子よ。学業も頑張ってね。あと定期試験の前には知らせてね」
確かに定期試験前にはバイトはなしになった。
「どうせ、また100万制限が来てしまうのだからゆったりしたシフトでいいわ。
それにあなたの評判はとてもいいから
所属してくれているだけでメリットがあるわ。
副支店長にも体に気を付けるように言ってね」
「はい」
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