群青
僕らは朝顔を待っている。駐車場の車止めに座ると、水溜まりに半端な形の月が映っていた。フェンスの朝顔は隣家の物だけど、全部がこちらを向いている。縁側に座る彼女もこちらを見ていた。朝顔が開いたら、僕が一輪摘んで彼女に渡すのが日課だ。まだ話したことはない。
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