その名前

「名前はもうあります」

 派遣されてきた三匹の猫は順番に名刺を差し出した。私はそれを読み上げる。

「ワン、ツー、ス……」

「あ! 続けて呼んではいけません! 魔法が発動して私たちは消えてしまいます!」

 それから半年、今のところまだ魔法は誤作動していない。

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