第十一刃余興の終わり、咆哮の始まり①


マルコシアス(Marchosias)またはマルコキアス(Marchocias)は、悪魔学における悪魔の一人。『ゴエティア』および『悪魔の偽王国』に列挙された魔神の一人で、30の軍団を指揮する地獄の大いなる侯爵である。『ゴエティア』では35番目に、『悪魔の偽王国』では31番目に記載されている。名前は俗ラテン語で侯爵を意味する"marchio"に由来する。『ゴエティア』によるとグリフォンの翼と蛇の尾を持ち、口からは炎を吹く狼の姿で現われ、召喚者の命令によって人間の姿になるという。強力な戦士であり、全ての疑問に正しい回答をする。また、取引をする召喚者に対してとても誠実である。元は主天使であり、かつて主人だったソロモン王に1200年後に第七の玉座に戻りたかった、と話した事が『ゴエティア』には記述されている。『悪魔の偽王国』でも同様の記述があり、彼がこの願望に惑わされた、という記述があるがソロモン王に話したとは書かれていない。そのような堕天使ブラックエンジェルがいた。


ゴリラのぬいぐるみが呆気なく壊れた。


豪腕、怪力、それにより力ずくで裂かれる、それはもはや、圧巻の一言で終わった。


「久しぶりだな、紅丸べにまる


緋走のもう一つのあだ名を彼は言う。


「お前さんは強いよ、世界を五度滅ぼし、カリ・ユガが来ても、ラグナロクが来ても、第三次世界大戦が終了してもお前は生き残る、何故か?お前は策略、搦め手をするのは遊びだから、お前の遊びに俺は飽き飽きしてる、富国強兵ふこくきょうへいとは、主に明治時代に日本が掲げた国家的スローガンであり、経済を発展させて軍事力の増強を図る政策をいう。その考え方の歴史は古く、春秋戦国時代の中国の古典に由来する。春秋戦国時代に諸侯の国が行った政策を「富国強兵」といい、『戦国策』秦策に用例が見える。この時代には各国が諸子百家と呼ばれる思想家たちから人材を登用し、騎馬戦術や戦車などの新兵器を導入して軍事改革を行った。また、『呉書』陸遜伝にも同様の記述がみられる、俺も三國無双だったら陸遜は大好きだが孫策の方が好きだ」


独白にしては真っ黒な部分が多い、語り。


大噛正矢おおがみまさやか」


緋走が臨戦態勢に入ろうとしている、気が立っている、二人と二人の周波数、波長は同じ、それはつまり戦闘狂バーサーカーの共鳴だった。


羽影がそれを見て頭を掻いて、断言した。


「喧嘩か?立会人ならば俺達がしてやる」


もはや、ナチス云々は彼等にとってはどうでもいい、鬼と鬼の蟲毒バトルだけが目玉商品だ。





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