第七刃特に忌まれない御烏喰神事⑥


メンズエステ、新宿二丁目直伝の美少年の完成形、シェーバーで眉毛を剃り、眉毛も枝毛矯正をトリートメントでしっかりとして、そして、全身の気功の毛穴クレイジング、そして、更には半陰陽ホルモンバランスオーダーというのがある。


今の緋走はそういう事をしている。


乙女心に満ちたデートプラン。


そしてデートしても女を守れるスタイル。


それをおネエという概念にも見える。


暴走族をゴキブリ族と言ったり、DQNと言ったり、格闘家にネット上で俺の方が実は最強と断言する情報戦や虚報デマに意味はない。


「馬鹿息子が、誰と手を組んどるんや」


暗黒院邪暗のバイクのバイクミラーにしかその暗黒院邪暗は映らない、それどころか彼は。アルカナにおいては、それは刑死者けいししゃを意味していた。


「あれはプロ中のプロ、そして、ヤツは鏡の中の存在ミラーマターそのものなのかもしれん」


違うかもしれないが、一理あった。


「あれは死神やない、もっと別の何か、悪魔を越えた悪魔、それでさえない何かやった」


道路の往来は激しい、世界中の交通を完全に遮断する事なんて出来ないだろう。


バカはどこだろうと本当に走る。


本来、走ってはいけないところまでも。


工房の一つの机の上には忌み物の箱がある、その中には逆十字のペンダントがある、今もなお、それに何が宿ったかは不明だ。


言えるのは悪霊が進化したのを悪魔と言い、中国の鬼を発展させたのを日本で悪鬼と言う。酒呑童子の息子の牛の皮を着て、そして、源頼光を待ち伏せした鬼の混血ハーフ


「鬼童丸、か」


工房の主はその真名を薄々勘づいていた。


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