第四刃特に忌まれない御烏喰神事③

二人がゲーセンを出てとある場所に向かう途中崩静楽が二人の前に通りすがろうとする。


「あれ、お二人さん、夕食俺んちでどう?」


そういってビニール袋には豆腐がある。


「ヒューフだけど♥️」


赤いジャージをした長髪に蜘蛛のピアスをした黒髪、三つ編みの男は変なことを言う。


ヒューフ、英: Hufuとは味と食感を実現可能な限り人肉に似せたという豆腐加工品である、概要「人肉嗜食を止めたい人食い人種の方のための」「人肉の代用品」として喧伝されているとともに人肉嗜食の研究をしている人類学の学生のための製品だとしている。


そんな生々しい豆腐加工品をである。


土蜘蛛一門、世界各地に人食い人種というのがいる、南米奥地、アフリカの悪霊崇拝者、インドのシヴァの邪教徒、アゴリ、しかし、ディズニーを批判した。「我々カリブ族の先祖はヨーロッパからの征服者たちの侵略を食い止めるべく、立ちあがった為に、野蛮人であり人食い人種であるという言われなきレッテルを貼られ蔑まれてきたのだ」と語った。 映画で人喰い族として描かれるのを止めるように、他のカリブの島や中南米の先住民などがディズニーが偏見を増長している反対意見がある、土蜘蛛一門の場合、平安時代から少し経るまで人食いの風習は実際にあった。


現代社会ではないが彼は一度、禁を破った。


「いらん、不味い」


暗黒院邪暗がそんな事を断言した。


「えー、美味しそうなのに」


緋走が便乗して崩静楽の家に行こうとする。


暗黒院邪暗がそのまま歩き始めた。


「俺は自分の予定を狂わせる事とお前とヒューフを食う人間がこの世で嫌いな事トップースリーだ、しかし、モンテーニュ『エセー』。人食い人種を野蛮というヨーロッパ人に対して、人を生きたまま火あぶりにする連中とどっちが野蛮かと返す。というお話だってある、野蛮人から脱却おめでとう」


暗黒院邪暗は崩静楽は批判と称賛を同時にした、しかし、彼を無視して歩き始めた。


「緋走は行くべき場所がある、夕焼け、大禍時の前に行っておくべき場所がある」


暗黒院邪暗はすたすたと歩き始める。


「どこだっけ?」


緋走が聞き返した。


「忌々しいが、雑司ヶ谷鬼子母神堂だよ」


暗黒院邪暗は行き先を告げた。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る