第三刃特に忌まれない御烏喰神事②


「お前、最近、心は安らぎがあるか?」


暗黒院邪暗は彼に対して質問をした。


ゲームセンターの内部の自販機前。


緋走はパプシ・コーラを買い、飲む。


暗黒院邪暗はドンのコーヒーを買い、飲む。


「さぁな、中途半端、この前なんてリストカットしそうになるほどストレスフーーー」


暗黒院邪暗はコーヒーを吹き出した。


正確には唖然として口を開けっ放しにして缶コーヒーを手から落としているほどだ。


「切った?」


「未遂だよ、常々、未遂だよ」


暗黒院邪暗はある種の最善、ある種の最悪が同居する神経衰弱メンヘラの発作を知りたがる。


「俺はお前の家族の位置情報を何故、理解したいか、分かるか?お前らの血は最悪だ、崩静楽とかいう土蜘蛛一門の男も言ってた」


そして、彼はその意味を悟り、言葉に表した。世界各地のありとあらゆる強者や猛者ですら絶望する至高にして究極の闇のお話。


「北山宮、皇室の血縁、お前らダークサイダーズはそれと交わり、とも交わった、暗黒三位一体ダークトリニティ、量子水素エネルギーは、ニッケルと銅を使用したナノスケール金属複合材料に、微量の水素を高密度に吸蔵させ加熱、水素が量子拡散する過程で起きる、というお話だ、ニッケル(Ni)、高濃度のNiは体中の全組織に障害を与えるが、一般的に毒性は低いといわれている。しかし、Niイオンの注射によって腎臓のDNAの活動に影響を与え発がん性の可能性があるとされている。Niは主に食べ物からの消化と空気からの呼吸によって摂取される。さらに、Niを含む人工物と接する皮膚からの経皮吸収もあるが、わずかといわれている。Niの経口投与による胃腸吸収は食物からのものは1%以下であり、残りはそのまま排泄される。Niは糞尿、汗、胆汁、唾液、髪などによって排泄される。銅(Cu)急性Cu中毒は、嘔気、嘔吐、下痢、上腹部痛を起こす。重症の場合には、溶血性貧血や循環虚脱を起こして死亡するといわれている。Cuは主として十二指腸や小腸から吸収され、肝臓から胆のう(胆汁)、さらには腸を経て糞として、あるいは腎臓から尿に含まれて排泄される、被爆直後から短期間に現れた熱線、爆風や放射線による一連の症状を急性障害といい、吐き気や食欲不振、下痢、頭痛、不眠、脱毛、倦怠感、吐血、血尿、血便、皮膚の出血斑点、発熱、口内炎、白血球・赤血球の減少、月経異常などのさまざまな症状を示す、と、つまりだな」


「あー、やはり、俺の殺意は正しかった」


緋走は合点と納得を独りでにしていた。


暗黒院邪暗は嫌な予感を舌打ちで鬱積を晴らそうとしたが徒労や無駄になると感じた。


「ちっ、この世界がループものとかワケわからない世界観で前の世界でろくなことしてなかったら、前の世界お前を探すのが遅れたらな、まさかと思ったが誰か呪ったか?縁切り、


角避比古神社 名神大


角避は都能佐久と訓べし、比古は假字也、祭神素淺鳴尊(風土記)新井駅に在す、今湊大明神と称す、(式社考)例祭○月○日式三、(臨時祭)名神祭二百八十五座、遠江國角避比古神社一座、惣国風土記四十三残欠云、遠江國濱名郡角避比古神社、浦無圭田有百五十束三字田、宣化天皇元年丙辰、所祭素淺鳴尊也、角避比古者尊之異名也


東海道名所図会云、今橋本村にありて、上下諏訪大明神、或湊大明神といふ、水門の開塞を知しめす神とて、人呼で湊大明神といふ、今も江水に臨める社也、官社


文徳實録、嘉祥3年8月戊申、詔以遠江國角避比古神、列官社、先是彼國奏言、此神叢社、瞰臨大湖、湖水所漑、挙土頼利、湖有一ロ、開塞無常、湖口塞則民被水害、湖口開則民致豊穰、或開或塞、神實為之、請加崇典、為民祈利、從之、神社覈録


角避比古神社つのさくひこじんじゃは、遠江国浜名郡にあった神社である。延喜式神名帳では遠江国で2つだけの大社の一つであり名神大社に列している。静岡県湖西市に鎮座しているとされる。


万が一、那由多の彼方の例えでも可能性があるならば、それは本当に最悪である。


暗黒院邪暗は彼の自傷行為リストカットが気がかりだ。


「いいよ、この作品はスターシステムとかハイパーリンク、前作があったりなかったりしても、そういうことはないと思うぜ?」


「平行世界でもあるなら列記とした厄災だ」


それに緋走はこのような事を付け加えた。


「あるとするならば無理数の確率だな」


暗黒院邪暗はその確率に軽く足し算した。


「お前、血液操作して体内に鉄の箱を作ってシュレディンガーの箱作れるとか言う?」


緋走はその言葉にどす黒く微笑むだけだった、九尾の狐ナインテイルフォックスはやはりいたのだった。


「どうだろうねぇ」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る