第七章:倒せ!! 魔法少女軍団!! 止めろ!! 阿蘇山大噴火!!
(1)
えっ……えっと、これ以上、爬虫類人間を殺したら……地球や人類の未来がマズいんだよね……?
実は河童だか亀人間だかだった、あたしの中学の頃の同級生のあおいちゃんが同族の筈の爬虫類人間に誘拐されて、まだ半日。
阿蘇山を噴火させようとする爬虫類人間達のテロ予告に対して、この辺りどころか……熊本県全域なんて生易しいモノじゃなくて、九州全域、日本全国、何なら全世界で、報復(予告はしたけど、まだ何もやってないのに、報復ってのも変だけど、ネットでもTVでも報復と呼ばれてるようだ)が開始された。
どうも、英語だと「Avenge」扱いされてるそうだ。アメコミ映画のアベンジャーズの「Avenge」。
単に、全世界に爬虫類人間を殺したがってる人達がゾロゾロ居て、たまたま、爬虫類人間をおおぴらに殺せる理由を見付けて、はしゃいでるようにしか見えない……あたしの父さんも含めて……。
「ねぇ……ちびすけさん……本当に阿蘇山が噴火したら……?」
「マズいな。俺達、恐竜の肺は、お前ら哺乳類より効率的な分、毒ガスにも弱い。でも、鳥も同じなんで……俺達が無事じゃ済まないほどの火山性ガスが出たら……阿蘇山周辺の養鶏場も廃業だな……」
「でも……」
「うぎゃああああッ‼」
お父さん達は……爬虫類人間だとバレた養鶏場経営してた市会議員の一家をKKK方式で焼き殺していた。
爬虫類人間は白人に化けてるケースが多いと判ってから……爬虫類人間を十字架にかけて、KKK方式で火炙りにするのは、世界的な流行になってる。
もっとも……いくら、白人が一番「実は爬虫類人間でした」率が多いからと言っても……KKKも爬虫類人間率が多かったのかは……良く判んないけど……。
「じゃあ……その……阿蘇山が噴火したら、あの人達(?)も困るの?」
いや、明日以降、経営してる養鶏場が、どうなるかは、あの一家には関係なさそうだけど。今晩中には死ぬだろうから。
「どうだろうな……どうも、レプタリアン達も追い詰められた結果、内紛を起してるようだ」
人間も……爬虫類人間も……あんまり変んないようだ……。
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