えっちなマッサージ――ギャルに食べられちゃった俺

「うんうん、優しい手つき」


 満足してくれたようで、俺は一息ついた。


「じゃあ、次は胸ね」


 ……え。

 その指示に俺は固まった。


「あれ、どうしたの? あ~、胸は恥ずかしいんだ」


 俺は全部が恥ずかしいと反論。

 すでに羞恥心は限界突破していた。


「そかそか。じゃあ~、ちょっと起きるね」


 と、真帆は起き上がり――女の子座り。

 びっくりして俺は別の方向を向く。

 いきなり半身を起こすとか……見えちゃうじゃないか。


「大丈夫だよ。腕で隠してるし、この状態の方が塗りやすいかなって」


 なるほど。とはいえ、きわどいのは変わらない。

 この状態でオイルを塗れと?


 いや、無理だ。

 これ以上は鼻血を噴出して憤死する自信があった。

 なので俺は勘弁してくれと懇願。


「仕方ないなぁ~。胸は自分でやるから」


 と、真帆はその場で塗り始めた。

 後ろ姿だけど、ぶるんぶるん胸が震えていた。


 ……女の子の胸ってあんなに弾むんだ。柔らかそう。


 などと観察していると、下半身が危うくなってきたので気を紛らわす為に海を眺めた。


「おーけー、終わったよ。って、お腹を押さえてどうしたの?」



 そのエロすぎる胸のせいです――とは言えるわけがなく、俺は黙るしかなかった。


「ふぅん、あたしで欲情しちゃった? へえ、ふぅん」


 真帆はシャツを着て――それから、まるでヒョウのように俺の方へ詰め寄ってきた。押し倒されて、立場が逆転する。


「今度は、あたしがオイルを塗ってあげるね」


 いいよ、と断るものの、強制的に仰向けにされてしまった。腰のあたりに跨られ、そのままお腹から大胸筋にかけて、ぬりぬりされてしまう。


 うわッ、なんて指使い!


「あは、気持ちよさそうじゃん。こんなにピクピク反応しちゃってさ、可愛い」


 俺はされるがままになっていた。

 サンオイルを塗られるだけなのに、どうしてこうも興奮するんだッ。



「ちなみに、あたし、エステを習っているから上手いんだよ」



 それは意外だな。

 いや、そうでもないか。

 ギャルってイメージがある。


 なんて思っていると、この世のものとは思えない柔らかい指圧を受けた。……うわぁ、気持ちいマッサージだなぁ。


「良い反応するね、君。そういう素直な男の子は好きだよ」


 と、真帆は体をこちらに倒してきて――抱きついてきた。



 ――ッッッ!!!



「ああ、ごめんごめん。タオルを取ろうとしたんだけどね。でも、これはこれで……えへへ」



 真帆はわざとらしく舌を出し、そのまま俺の耳たぶを“ハムッ”とした。


 背筋に電撃が走り、俺は強い刺激に悶えた。


 これは耐えられんって。



「君の耳、可愛いからついつい食べちゃった……。ねえ、このままキスしよっか。だって、彼女なんだよ?」


 そうだった。

 真帆は彼女になってくれたんだ。


 まだ出会って間もないけど、俺は真帆が好きになっていた。もっと真帆を知りたい。

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