プレゼントのお返し

プレゼントのお返し

ここはとあるファンタジーな村、トアル。

おや、元気そうな男の子がいます・・

ボクはユウ！

おとーさん　に　おしえてもらって

きのえだ　で　にんぎょう　を　つくったんだ！

ともだち　の　マーくん　に　プレゼントしよーっと！

オレはマルオ。

ユウ　に　プレゼント　を　もらったから、

なにか　おかえししたいんだけど・・

そうだ、ぼくも　この　つちくれ　で　なんかつくろーっと・・

・・・・・

マルオからまたお返しが来た・・。

あの人形から始まったお返し合戦・・。

もうやめたいけど、ここまで来ると急にはやめづらいよなあ・・。

とりあえず今日の帰り、魔法の特訓にでも付き合うか・・。

・・・・・

ユウからまたお返しだ。

何から始まったかは記憶に無いが、

かれこれ15年以上は続けている気が・・。

とにかく何か返さないとな・・

・・うーん・・・この間は剣をやったから、

今度は盾でもやろうかな・・。

・・・・・

丸尾からのお返しが来てしまった。

段々と豪華になっていくお返し。

かれこれ20年続いているのでもう歯止めが効かなくなっている。

でもそんないいプレゼント、俺はもう持ち合わせていない・・

・・そういえばアイツ「もう特訓になる強い相手がいない」とか言って引きこもってるらしいな・・

・・よし、それなら・・・

・・・・・

遂にここまで来たかユウ！

数々の試練をよくぞ乗り越えた！

（なんで来たんだよ・・会わなきゃ自然に消滅すると思ったのに・・。こんな洞窟の奥まで追いかけてくんなよ、モンスター使役すんのも大変なんだぞ・・・）

やっと会えたぜマルオ！

さあ、勝負といこうじゃないか！

（喜んでくれるかな〜、強い奴と闘いたいとか言ってたもんな〜・・）

どうだ見たかマルオ！

これが、これが俺の、プレゼントだ！！

プ、プレッ・・！？

（そ、そういう事だったのか・・どうしよう、あげるものなんてもう・・・・・あ！あれがある！）

では、世界の半分をお前にやる。

それでもう勘弁してくれ。