ダイアル公爵令嬢は変態達に好かれてる

@hasuakikannaduki

【学園編】

プロローグ

私はカシワ公爵家令嬢ダイアル。

これは父から聞いた話なのですが、父方の家系の女性には三世代前以降の性格が混在しているようなのです

つまり私には四人分の性格があるのです。

記憶ではなく、あくまでも性格です。

本来の性格は淑女なのですが、時々ツンデレと天然と男勝りな性格になる事があるようです。

学園ではそれらの性格を隠している筈ですが、どうやら隠しきれていないようです。

その証拠にまともな友人が一人も出来なくて、幼馴染みの変態な友人達しか居ません。

それらの友人達にはとても好かれるのですが、やはりまともな友人が欲しいです。


「ダイアル様、おはようございます。今日も素敵な体臭ですね」

彼女はイオニック侯爵家令嬢カグヤ。

私の幼馴染みで、匂いフェチの変態だ。

彼女は最も親しい友人ですが、最も迷惑な友人でもある。

その理由は直ぐに私の体臭をクンカクンカと嗅ごうとするからだ。

どうやら私の体臭が超好みのようです。

「ダイアル嬢。おはよう。私は今日も美しいだろう」

彼はトスカーナ公爵家子息ナルカ。

私の幼馴染みで、ナルシストの変態だ。

「ダイアル嬢、おはようございます。今日も冷たい視線で見つめて下さい」

彼はムエタイム子爵家子息エムル。

私の幼馴染みで、マゾの変態だ。

「ダイアル嬢、おはようございます。この服は可愛いでしょう」

彼はウソップ伯爵家子息ジョイ。

私の幼馴染みで、女装マニアの変態だ。

「皆様、おはようございます」

今朝もド変態な友人達に取り囲まれた。

ド変態でさえなければ、良き友人達なのですが、本当にド変態でさえなければ。

全員が同じクラスで、席も四人に囲まれてしまった。

ちなみに前の席はナルカ、右の席はジョイ、左の席はエムル、後ろの席はカグヤだ。

カグヤは授業中でも私の体臭を嗅ごうとするから、とても困っている。


「お姉様、お昼を御一緒しましょう」

昼休みになると、下級生の友人が昼食を誘いに来た。

彼女はビアン男爵家令嬢ユリカ。

私の幼馴染みで、同性愛者(レズ)の変態だ。

彼女は二番目に親しい友人ですが、少し妬ましい友人でもある。

その理由は私より胸の発育が良いからだ。

ハッキリ言うと、いわゆるロリ巨乳だ。

私は未成熟な身体なので、とても悔しい。

「良いですよ。一緒に食べましょう」

拒否すると面倒な事になるので、承諾するしか選択肢が無い。

私は生徒会メンバーなので、放課後は生徒会の活動をしている。

私が生徒会長、ナルカが副会長、会計がジョイ、エムルが書記、カグヤがコピー等の雑務係だ。

完全に何かの呪いだと、思っている。

「はぁ、落ち着く」

寮の自室だけが安らぎの空間だ。

しかしこの後に入浴という最大の試練が待っている。

カグヤとユリカが寮の大浴場で、絶対に待ち構えているに違いない。

お二人は背中を洗う名目で、身体中を触りまくるというセクハラ行為をする。

カグヤは体臭を嗅ごうとするし、ユリカは胸を揉んだり、お尻を撫でてくる。

本当に勘弁して欲しい

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