Novelber day 14 『うつろい』
春咲く花は夏が来る前に枯れるでしょう。夏に盛んな虫の声も秋になれば消えるでしょう。秋の紅葉も冬を見る前に散るでしょう。冬の雪も春が来れば溶けるでしょう。
全てはうつろい、変わり、後には何も残らない。私の肌の上で。私の掌の上で。だから、何も心配はしなくていいのです。
季節の歯車が少しずつずれていっても。時には私が体を揺することがあっても。怯えることはないのです、みんな、みんな。
全てはうつろい、やがて消えゆくものなのですから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます