第16話

季節は夏真っ只中

仕事は暇でも忙しくもない

と言うのも取引先の会社が原因不明の火災に巻き込まれたのだ

あの近辺で火災何てならない筈だけどと部下と話す

まぁ落ち着いて作業できてるのはありがたい

勿論落ち着いてるからと言って

何もしてない訳ではないのです


現在進行してる取引と終わってる取引の整理

顧客の整理等も行ってる

それもあるが誰がどれだけ契約を結び進してるとか

資料整理の確認とか

地味なデスクワークと言う地獄と戦ってるのだ


数時間後


昼を迎えて昼食

途端に聞いたあの結婚詐欺事件の事と言う

聞いた聞いたと言った

何でも腹いせとかと言ったのだ

けどまだ彷徨いてるらしい

そんな話し声が聞こえたのである


「係長 これ落ちてたんですけど」


そう言って書類を渡して来た


「ありがと 確認してから届けるから」


解りましたと言った


さて何かなと見るとそれは横領の証拠となる書類だ

これはと言ってその資料を持って出てくるからと言った

向かった先は課長と部長の元

昼休みは休憩室を使ってるから会える筈

全く会社が新しくなってそうそうこれってどうなのよと言いたい


途端に呼び止められたのだ

永江係長どうかされましたと言う

呼び止められたのは部長の二島にしま

実はと横領の書類を見せる

これはと言ったのです

たまたま部下が拾って来ましてと言った

なるほどこれは確かにとヤバイ

後は課長へ話をと言うと後ろから来たのです


話は聞かせてもらったと北野きたの課長が言う


流石にこれは酷い有り様だ

人事に報告し知らせると直ぐに調べると言った

戻って残りの作業をする

後はあれとこれ

それから取引中断会社のバックアップ


黙々とこなしてると時刻は17時を指そうとしていた


やることやったし上がる

お疲れと声をかける

久しぶりの定時だ

何だか嬉しい

途端に係長ーと声がかかった

それは事務経理の小峠ことうげさん


何かようと言う

実はと言うとどうやらあの横領の件を調べてたらしく

その当時の事務経理が大宮おおみやだと言った

確か会社建て替えの時に辞めたからと言う

でっ現在何処で働いてるかも解らない

ありがと明日そのコピーお願いできる

社長に話に行くからと言うとはいと答えたのだ

お疲れ様でしたと言われて会社を出たのです


流石夏と言うだけある

夕方だってのにまだ暑い

少しのんびり帰る事に

いつもなら直ぐに帰宅だが

こうも暑いとクーラーが聞かないのです


明日から何か忙しく予感がした

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る