第43話 きちんと描けば長くなる病

 物語が延伸しました。


 テンポに根ざして、途中途中を飛ばしながらトーナメントを勝ち上がるように描いていたのですがそれがどうにも。1回戦、2回戦、準々決勝、決勝。いくらなんでも飛ばしすぎに感じまして。


 これはまずいですよ。これでは読者さんに、「ここで何か起きるな」と勘ぐられてしまいます。「めちゃめちゃ駆け足だったのに急に詳しく描き始めた。来るな?」と。

 そういう描き方はもちろんあるでしょう、『その後8回ウラまで双方無得点』とじょうずに乗りきるやり方も。だとして、しかし全編がそうだったらいかがです?

 対戦相手そのものをふき飛ばして余裕で勝ち抜き。あるいは苦戦したけどすっ飛ばし。


「いやー。サイヤ人きたけどギリギリ勝ったな」

「あの時はやばかった。さあ次が本番だぞ」


 ベジータ戦が本番でしょうが、ラディッツ戦を全部ギリギリの一言だけですっ飛ばすのはさすがにまずくないですか。

 いやでしょう?

 私だっていやです。


 そうなると取るべき対策はひとつです。





 きちんと描きましょうよ。







 しかし描くとどうなりますか?







 また長くなりますね……!







 ついに8万字に到達、ところがまるでゴールは見えやしません。風呂敷はさらに大きく広がりました。

 最初に15万字と言いましたが。20は行きそうな感触です今のところ。


 具体的にはどうしましょうね?

 例えばガルパンのアンツィオ戦のような、本編スキップ可能なものをどう魅力的に描きましょうか。新必殺技も新事実もないお話を。

 思えば上手に料理しましたよねえアンツィオ戦は。

 砲身でのつばぜり合いとか、アクセルターンとか、口径の都合上撃破数の少ないバレー部に白星を上げさせて。さすがです。


 新キャラはいてもいいんでしたよね。

 ううむ。

 むむむううむ。

 そうですね、また大泉さんにご登場いただきましょうか。今度は高校生になってもらって。北海道代表で、延々グダグダいう高校生役で。対戦相手ですからいっそヒールでもいいかもしれません。

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