第42話 おれごん未来の特殊能力
どうにかゴールを設定できたようです。
あの作品やこの作品で、「面白かったけど最後に主人公が報われていたらさらによかった」とか、「主人公がヒロインじゃない人とくっついた」とか。「オレたちの戦いはこれからだ」とか、「打ち切りだったのか妙に駆け足だった」とかあるじゃないですか。
そのような作品に多く触れてきて、自作をどうしたいのかと考えたら進むべき先は決まっていました。
そう、自分が読んで気持ちいい展開です。途中どんなに山や谷があっても、物語の最後はハッピーエンドであるべきと。そう考えるのなら、そうしたらいいだけのことなんです。なにも難しい話ではありませんでした。
話は存外単純、でも『たどり着く場所』『頂点を極める』ではどうにもうまくいかなくて。何かを目指すのでは終われませんでした。
志して、目標達成、エンディング。いやいやいや、おれごん節はそうじゃないでしょと。
そこで発想の転換です。『帰るべき場所』にしました。戦いが終わったら帰るんです。元いた場所か、新しく得た場所に。
そう思い描いたらスッと、すんなり下りてきました。達成でも未達でもいいので終わったら、と。そのあと主人公がどうするかと考えたら自然と。
やっぱりハッピーエンドですよハッピーエンド。これに勝る終わり方はありません。本を閉じるときにはいつでも満面の笑みで。
おれごん未来の書き手としての特殊能力がなんなのかわかったような気がします。それは『終わらせる力』です。『風呂敷たたみ上手』でもいいですね。
『ヒットメイカー』や『ポイントゲッター』、『萌え要素製造機』『売れ線追随力』の方が何万倍もうらやましい能力ですけどね!
『風呂敷たたみ上手』……ダサ……。
いいんです、それがおれごん未来です。
言葉をもうちょっとよい印象に変えましょうか、ムムム。
特殊能力、発動! 『大団円』!
帰ってきたらただいまときちんと言う、そんな物語を今後も作り続けます。
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