第5話
綾がそう切り出したタイミングで、手間への肘を引きバランスを崩させるようにしてこちらに横たわらせる。案の定互いの顔が至近距離になるような恰好で斜めに重なるように2人でベッドに仰向けになる。驚いたような表情の綾がこちらを窺う様子を察知し、こちらも首の向きを変えながら更に顔を近付けると、綾が眼を閉じながら顎を差し出したので唇を重ねた。ゆっくりと舌を絡ませると綾もぎこちなくそれに応じる。
右手で綾の白いシャツの上から体を撫でるようにしながら更に身を寄せる。さりげなく乳房にも触れる。腰や背中を撫でてこちらへ寄せながら膝を綾の脚の間に絡ませる。
ハッと気後れするように、綾が瞳を丸くしながら体を硬くさせている。舌を重ねながら首筋や耳へと徐々に愛撫していくと、吐息を漏らしながら身を捩るように体をくねらせた。
白いシャツのボタンを一つひとつ丁寧に外していくと、黒いキャミソールが覗く。シャツの袖から腕を抜き、その肩ひもを指に引っ掛け素早く下に引き下げると、白いブラジャーがこちらもブラックライトに照らされて青く光っていた。
背中に手を回し、人差し指と中指を親指とスライドさせるようにブラのホックを外すと、乳房がブラックライトの灯りもとに差し出されるかのように露わになる。ブラックライトの下では色白の綾でさえも体を焼いているように見え、小麦色のコギャルの裸体と対峙しているかのような不思議な感覚を覚える。そのせいもあってか緊張しているのもあってか、硬くなった乳房の先端もいっそう褐色がかっているようにも見受けられる。控え目な綾がこなれた風に乳首のようにも見え、僕の頭もおかしくなりそうになる。片方の乳房の先端をを指先で摘まみ、もう片方を舌先で濡らすと綾がスッと息を吸うように、静かに声を漏らした。
ブラックライトで部屋全体が青くはあるのだが、白一色のシーツに覆われたベッドは他の何よりも煌々と神秘的な輝きを放っているようだった。その上に裸体を晒して仰け反る綾の地肌に舌を這わせると、身を捩じらせながらも重ねて吐息を漏らす。小ぶりな乳房の先端はピンと突き出ていて、意識がそこに集中しているように、まるで凝縮したように硬くなっている。舌でその先端を濡らしながらベルトを緩めてデニムのボタンを外すと、華奢な腰回りをくねらせるように浮かせた。中から覗く白い下着も青く照り返すのでやはりその輝くような白さには地肌が褐色染みているように見えて僕の何かを擽る。
下着の中へ利き手を忍ばせると、特にそれを制止するわけでもなく綾も受け入れた。身体の中心から何かが蕩けたあとのような、温かい感触が指先に伝わる。指の先から先ずは一本、更にもう一本と中をかき分けるように、その体の中心を広げるように潜り込ませると、綾が腰を浮かせたままピクピクと跳ねた。
顔色を窺うと、先ほどまで助手席で笑みを浮かべながら彼氏の話をしていた綾の表情はそこには無い。虚ろな表情で視線だけを何とかこちらへ寄せるようにしながら、片方の腕を伸ばそうとしながら何処となくこちらの体に触れようという恰好だ。その動作を活かして体を返させるように促しながら、僕は頭を綾の下半身へ向くように体勢を変え、綾の伸ばした手を僕の下腹部へと導く。脱がせることに躊躇しそうな感が窺えたので、デニムの中へと綾の掌を導いて既に熱く仕上がっている僕のアレの位置を認識させる。先端から何かが滲む様に溢れ出すその様を感じ取ったようではあったが、それには構わず綾は股間の更に奥の方を軽く掴むようにして心地の良い刺激をこちらへ寄越す。
自らの腰を浮かせながらアレを晒すのとついでに、僕は着ているものを全て脱ぎ捨てて下から綾を構えるような体制をとった。綾の下着から脚を抜いて僕の顔を跨がせると、何かが溢れ出さんとばかりのその火照った体の中心を吸い付くように唇を這わせた。
驚いたように綾が堪らず声を上げる。取り繕う余裕が無いかのように、僕の顔の前で尻をピクピクとさせながら、時には思い切り僕の顔に腰を掛けるように体重を寄せては引く。下半身への口での愛撫に慣れていないといった様子で、髪を振り乱す様に頭を振りながら何処へ向かうか分からない不安も相まってか遠慮がちに悲鳴を上げているようだ。一瞬、漸く本来の調子が出て来て己を解き放とうとしてのことかと勘繰り掛けたが、見かけ通りに綾にとっては未経験なことが身に起き過ぎているようだ。
そうであればと、これはノーマルプレイなのだと言わんばかりに僕も舌をアナルにまで這わせ、中をこじ開けるようにグイグイと舌先を突き立てると、綾の体が縮みこむように体が硬くなる。そうであればと、その中心を回りから徐々に溶き解すように濡らしていくと、そうされることへの心地良さを全身で実感するように体をこちらに預けた。
目の前に僕の反り勃つアレをどうして良いか分からずといった様子が見て取れたので、天井へ向けて少し体を起こすようにしてアレを手で沿えながら綾の顔に近づけた。
「ゆっくりで良いから先の方から咥えてみて」
綾が口を大きく開きながら言われるように応じようとするが、どうしても歯がアレの先端をかすめるので裏筋に舌を這わせるように促す。コチラも丁寧に舐めるのだ、と言わんばかりに腰を浮かせてタマ筋や、綾のアナルに舌を這わせながら同じようにと両足を大きく開いて示し出すように身構えると、綾もそれを当然のことのように返して応じた。互いの股間を互いの唾液で濡らしながら唇がふやけそうになる。
しばらくそうしているうちに口を大きく開くことに慣れてきたのか、アレを先端から咥えながらも歯を立てないようにと、時には舌先を裏筋への這わせるくらいにはこなれて来たようだ。思いの外、頭を上下にストロークさせる幅が深くコチラが心配になってくる。喉の奥をアレの先端がグイグイと突いているのが分かる。
お互いに準備態勢は整ったのではないか、そう意を決した僕は体を起して綾を青いシーツの上に仰向けにさせた。辛うじて体に絡んだままの衣服を剥ぎ取り、生まれた時の状態でブラックライトに晒すと、綾は片方の腕を乳房の上へ掛け、また片方の膝を内側に浮かせて気の無い様子で大事な部分を隠そうとした。
シーツのひんやりした感触を全身で感じているであろう綾の上に、僕は上から覆い被さり温めるように身を重ねた。
そうした流れの中で、枕元のパネル脇にポツリと佇むように待機していたコンドームを、出番だと言わんばかりに手際良く装着する。知り合って間もない相手とSEXに至るという非日常的な状況で、横着をしてこの手順を外すことは絶対に駄目なのだと、使命感のようなものを感じてもいた。出来れば最後まで綾を紳士的に導きたい。コイツも部屋に入って来た時から僕達の一部始終を眺めながら、今か今かと待ち侘びていたのだろうか。
閉じようとした脚を思い切り開かせるように足首を掴み、アレの先で綾の体の中心に沿わせるように触れる。マウントポジションを取りながら今度は綾の両手首を掴み、ベッドへ張り付けにするように上からそっと全身の体重を綾に預けるように密着した。先ほどまで根元まで咥えられていたアレが、今度は綾の体の中心の奥深くへにゅるりと滑り込む。綾の短く吐いた息が僕の耳を掠める。
僕も綾の体温を体の一番敏感なところで感じられることにホッとする。本当にこうすることが正しかったのかは分からない、だが今は互いに求めあっているではないかと自らを正当化するように腰をゆっくりと動かした。綾が僕の肩を抱き返すように応えるので更に安堵する。
両手を綾の肩の上に置き、顔をじっくりと見て様子を窺う。顔を覆うように恥ずかしがるその両手を解いて更にアレを奥へと打ち付ける。ゆっくりと腰を回して四方八方に擦り付けながら、時に強く深く腰を綾の臀部に寄せる。次第に綾が雄叫びにも似た声を上げるように反応を良くするので、それに合わせて僕の腰の動きも加速させた。
正常位は顔が見えるので好きという女性は多い。だがそれは好きな相手と対峙している場合に限るのではないか、この場合はどうなのだと疑心暗鬼に思いながらも、綾の両手首を下に引いて疑念を振り切るように夢中で腰を打ち付ける。脇を閉じた状態で腕が下に引かれる恰好に対して両脚が大きく開かれる様と、これまでの綾の大人しそうで控え目な印象とのギャップが僕の頭の中をオカシくさせるようだ。喋る時の声よりもいっそう大きな声を出す綾が何処か解き放たれているようにも窺える。
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