アレキシサイミア / アレキソシミア
感情に気付けない、痛みに気付けない人。
発達障害の症状と被る人もいるらしいけれど、調べてもまだあまり、多くの情報は得られませんでした。
ただ、YouTubeで説明されている方や、論文を見付けたりなどはちらほら見ました。
そんな失感情症 / 失体感症のお話ですが、あぁこういう症状の人がいるのかと気付けるいう参考になればと思います。
これを知ることで、自分は気付かなかったけれど感情に気付けないところがあるんだ、とか、そういえば痛みに鈍くて気付けないな、とか、自分のひとつの情報として気付ける方がいらっしゃれば幸いだと思い、説明しておきます。
私の場合は痛みだと3割くらい、感情だと6〜7割くらいまで気付かないかもしれません。
アザができるような痛みに気付かないことから日常的にあり、腹痛に気付かない、頭痛に気付かない、涙の出る理由に辿り着かない、暑さや寒さに鈍感で服に困る、空腹感、眠気、疲労感に気付けないなどなど。
また、状況はくどくどと説明できるのに、「その時あなたはどんな気持ちになりましたか?」と聞かれると会話が途絶えたり、感想文が書けなかったり。
身に覚えがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
痛みというよりは、体の感覚の鈍さかもしれません。
当てはまるところがあったら、自分をより多く知る為の材料として受け取ってください。
鈍いから反応が極端になりがちです。
例えば悲しみの感情。
我慢して我慢して、我慢に気付かないまま決壊し、理由のわからない涙となって現れることも、私にはあります。
けれどそこまでに悲しみという感情がなく、頭の中は冷静な面もあり、メルトダウンと重なるような症状かと思っています。
そして、悲しいという気持ちを通り越して、苦しいになるまで気付かない為、悲しいと感じることが少ないように感じます。
痛い、苦しいとなるまで自分の負担になっていたことに気付けていないのです。
恐らく、嬉しいや楽しいも同じように、ある程度感情が高まらないと実感は出来ません。
感情に全体的に鈍く、表情も乏しくなりがちです。
嫌だと感じていても小出しに出来ず、あとで気付いて爆発しますし、怒りという感情も小出しにしている間は、そこまで感情に流されてる訳でもありません。
ある程度までは冷静でいられるというメリットはありますが、そこを超えると急にパニックになることもあります。
その境目は自分でもよくわかりません。
こういった特徴がある為、どこまでも我慢できてしまったり、限界がきたら急に悲鳴上げます。
私は滅多に起こりませんが、ストレスが本当に一時的に限界突破した時、本当に声を上げることもありました。
私は昔から感情に乏しく、人の感情もよくわからない、気付けないところがありました。
そこで私は、人の感情に気付けるようになる為に、少女漫画を中学の頃から読み始めたのです。
そこには相手の感情や気持ちが文章で書いてあるので、行動パターンから相手の考えていることを知ろうとしていました。
反応が無いか泣くかの二択だった為か、小学校の頃はイジられやすくもありました。
家でもよく泣かされていました。
この辺りはメルトダウンの話でも書いていると思います。
自分の感情に気付けないせいで、感情に気付けない自分にも気付けないという、気付けないのループがありました。
私が失感情症のことを知ったのは、あるYouTubeのコメント欄でそれを知り、失感情症は感情がないことではなく、気付かないことなのか、と知ったことが始まりでした。
知れば知るほど、自分の症状に当てはまり、通っているメンタルクリニックの先生にも、一応こういう傾向があるとお話をしておきました。
対策としては、ほとんどどうにもなりません。
感情に気付くこと、痛みの前兆に気付くこと、怒りや悲しみが膨れ上がる前にストレス対策をしておくことくらいしかありません。
その為には、より多く自分の情報を知る必要があります。
まずこの症状は自覚出来るかどうか、まずそこが大きなハードルだと思います。
他人の目から見ても気付きにくいので、指摘されることもあまりありません。
鈍感で片付けられてしまうことが多いです。
自分が他人の行動や自分の行動によって無理をしていると思い始めるラインなど、まずひとつひとつ学習していきましょう。
痛みなら、例えば靴擦れが起きるまでにどれくらい歩いたか、じゃあこの時間内なら無茶ではない、とか。
何時間働いたら体に不調が出始める、涙が出始める、腹痛が出始める、だからその時間以内で無茶をしすぎないとか。
完全に対策できることではありませんが、気付いて対処するまでの時間は短く出来ることでしょう。
それを知ることで、大きな腹痛を防げるかもしれません、メルトダウンを防げるかもしれません、過集中を防げるかもしれません。
涙や、微かな痛みなどの不調にも、気付こうと思わないとなかなか気付けません。
無理をする前に気付くこと、そこが難しいのです。
けれど不調は弱くても出ているはずなので、予兆のように感じた時に気付けるように、気付けたという経験を重ねていくことが大事です。
恐らく、過集中などもこの症状と重なるところがあり、集中しすぎて体に負担がかかっていても気付けないのではないか?と私は思います。
私には飽きが来ません。
嫌だという気持ちは体に不調が起きてから感じるので、気づいた時には既に遅いのです。
飽きが来る前に体に不調が出て、気持ち悪さや頭痛、涙となって出てきてしまいます。
加減が難しいのです。
失体感症はまだ定義がハッキリしてないようで、ほんの40年ほど前に提唱された概念のようです。
ただ、失感情症と失体感症、一緒に出てくることもあるようで、私もその傾向を感じています。
どうか、これまで不調があっても気付けなくてその理由も解っていなかったという誰かに、こういう症状が存在しているということが届きますように。
そして少しだけでも対策を取って、少しでも楽に生きて行けますように。
そんな願いを込めて、ここに置いておきます。
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