感覚過敏 / 感覚鈍麻
発達障害と大体セットで付いてくるのが、人より感覚の鋭い感覚過敏や、人より鈍い感覚鈍麻です。
私の感覚過敏は聴覚や視覚で、小さな音でも拾って危機回避できる聴覚過敏、日光が眩しすぎたり動体視力が良かったりする視覚過敏です。
危機回避には特化している一方で、日常生活でのストレスが蓄積されやすくもあります。
音が大きく聴こえすぎたり、視界の端の動きを細かく受け取っていると、情報量が多すぎてすぐに疲れてしまいます。
対処としては、耳栓やイヤマフ、ノイズキャンセリングイヤホン、サングラスなどくらいしかありません。
特技に近いようなイメージで、生まれ持ったものなので、過敏な時に休める環境などが必要です。
ストレスによっても過敏度が変わります。
一方、感覚鈍麻はというと、私の場合には味覚や嗅覚が弱かったり、触覚も少し弱く、痛みに気付かずアザが出来ていたりすることがあります。
味の違いに敏感ではなく、食に興味があまり持てません。
匂いも薄いと感じられず、微かに漂ってくる匂いには気づけずに、言われてから気付くことが多いです。
けれどこれ自体であまり困ることはありません。
逆に、香水の匂いや動物園の匂いなどでも弱く感じるので、そういった所では助かっています。
触覚の鈍さでは、痛みを感じ取れていないことがしばしば起こります。
頭痛があったのに頭痛を感じ取れていなくて、頭が脈打つ感覚しかしなかったり、腹痛で体調不良なのに痛みが弱くて感じ取れていなく、原因に気付かなかったり、アザをつくってもいつのものか気付かなかったり。
これはアレキソシミアとも重なる所があるかと思います。
アレキサイミア/アレキソシミアは、失感情症/失体感症のことで、自分の気持ちに鈍かったり、痛みや空腹感などに鈍かったりすることです。
ある程度までは感覚が鈍いけれど、あるラインを超えると急に痛みが強く出たりします。
なので腹痛や頭痛も、痛みが増してから気付くということを起こしがちです。
疲れも同様に、軽い疲れは感じ取れず、やりすぎてから蓄積された疲労が一気に来るので、とても扱いにくいです。
痛みや疲労までの距離感が、あるラインまでは曖昧のような感覚です。
こちらの傾向もあって、触覚は鈍いのだと判断しています。
対処法は、痛みの初期段階に気づくこと、違和感を放置しないこと、自分の体調の傾向を知って予測を立てて対処すること、疲れるまでの時間を知っておいて小休憩を挟むことなど。
けれど対処しても上手くいかないこともやはり起こるので、体調を崩さないようによく眠ることが一番効果があったような気がします。
ストレスで感覚過敏や鈍麻は影響を受け、少しずつ日によって違うことがあります。
私は睡眠が6時間を切ると、お腹を壊したり聴覚過敏や視覚過敏を起こしやすくなり、疲れすぎてまた眠くれなくなってしまう負の連鎖を起こしやすいです。
なので睡眠時間は必ず確保していて、睡眠リズムを崩さないようにして生活をしています。
どんな事で影響を受けるか、どんな事で出来る限り防げるのか、人によって違います。
触覚過敏で服に気を使っている方もいますし、嗅覚過敏で場所によって具合の悪くなるところのある人もいます。
完全に予防することなんて出来ませんが、調べて長所を知ったり、自分の苦手を知ったりすることで解決出来ることもあるかと思います。
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