第4話 中学卒業・就職

年が明け、3学期、始まる。そして、入試も、どんどん行われていく、就職の面接も、徐々に始まっていく。企業により、面接日時が、異なる、そして、純子の面接の日が、訪れる。


仕事内容は縫製関係。履歴書を持って、面接、面接終了。結果を待つ。

クラスの仲間も、一人、一人、と、合格、内定通知を、もらい、日々が過ぎてゆく。


 そして、純子も、縫製の会社から内定通知が届いた、二月初旬の日である。

喜びも半分、時々、【私だけ進学できないの、兄姉たちはなぜ、援助してくれなの】という、妬み、嫉妬が、根っこから、染みついていたのである。本人は、それには、気づくこともないのである。嫉妬は、どんどん、育ってゆく、この嫉妬は、のちに、結婚後、わが子に影響を与え続けることになる。


 あとは、卒業を待つのみ、クラスのみんなとも、お別れで、さみしさがいっぱい。

卒業式の練習も、始まる。あっという間の三年間を、ふと、思い返したりする純子も、いた。兄嫁家族と、暮らすことで、純子は、自分の居場所を見失って、それも、心で嘆いていた。


 三月、卒業式、肌寒いが、澄んだ空だ。卒業と、門出を、空もお祝いしている。

この春休みを、終えると、四月一日、入社式を、終え、社会人となる純子だった。


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