第5話 恋バナ
「おまたせ〜」
「うっわ〜〜!!ちょーおいしそう!」
目を輝かせる菜緒を見て作って良かったと感じる。
「いただきま〜す」
菜緒は元気よく手を合わせると、ハンバーグを思いっきり頬張った。
「ん〜〜!おいし〜〜!!」
「よかった」
「うん、優也がモテる理由が分かった気がするわ。勉強もスポーツも出来て、なおかつ料理までできるなんて、モテモテだぁっ」
「上機嫌だな」
酔っ払いのようにテンションが上がった菜緒は鋭くも柔らかい目つきで俺を見た。
「まあ一人にモテればいいんだけどねぇ」
伸びをしながら俺はボソッと呟いた。すると、しばらく沈黙が続いた後、菜緒が口を開いた。
「え、優也って好きな人いるの」
呟いたの聞かれてた〜〜!まあ確かに菜緒は勘が鋭くて、聞こえたらバレちゃうかな〜って思ったけど。これはピンチ?それとも…
「何も言わないってことは…いるんだな〜〜?」
やばい、これ以上バレたら流石に。えっとこういう時は…
「テスト前に恋バナはなーし!!そもそも好きな人いねぇーし!!」
「わっかりやっす。はいはい、触れないほうがいいですよねぇ」
何とか難を逃れたようだ。
「えっ?うちのクラス?」
掘り返すんかい!!えっと、、えっと、
「さぁね」
「へ〜そうなんだ〜」
結局、菜緒は帰るときまで俺との恋バナを楽しんだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます