第2話 Ecstasy
「お~い、今日は遅いけどなんかあったのか?」
そう言って声を掛けてきたのは、親友の氷室和哉(ひむろかずや)だ。
「ちょっと妹がな」
「明理ちゃん?まぁあれだけ元気なら毎朝大変だよな」
「あぁ、元気なのはいいが、もう少し加減を知って欲しい」
本当に元気が有り余ってるよあの子は
「別にいいだろそれくらい、俺は羨ましい限りだよ」
「そうだな」
そう軽く聞き流す
「なんだよその反応は、お前実は嬉しいんだろ」
少し鬱陶しい
「もう少し抑えてくれたら嬉しいとは思うよ」
「そうか、ってやべえぞあと10分で遅刻になっちまう」
ということなので俺らは急いで学校へ向かった。
「いやー結構危なかったな」
そう言いながら一緒にクラスへ向かっている
「思ったんだが毎年クラス一緒だよな」
と和哉は言った。
親友と言っただけあって和哉とはもう10年も付き合いのある関係だ。
「今年で8回続いてる」
「思ってたより長いんだな」
「それに関しては自分も驚いたさ」
そんなことをしてるうちにクラスへ着いた。
「よっ!」
そうやってクラスの友人に声をかける和哉
「おぉ和哉か遅かったな」
「まちょっとな」
ちなみに今和哉が話をしているのは仲の良い鈴木というやつだ。
「てかお前たち聞いたか?今日転校生が来るって噂」
「知らないけど、琉人は聞いたか?そんな話」
「ないな、それがどうかしたのか」
もう自分たちも2年になってるから珍しいとは思うが。
「それがよ、その転校生っていうのがとてつもなく...って
もうチャイムなってるから座るか。今の話はまた後でな」
気になるところで終わってしまった。
そう思いながらも席につく
「おはようございます皆さん、今日はHR(ホームルーム)の前に
転校生を紹介するぞ」
クラスメイトがざわつき始めた。
「静かに、では入ってきてください」
クラス中が静まり返ったその時、
扉が開き転校生が教壇の側までやってきた
そして
「初めまして、立谷姫依(たちやひより)です。これからよろしくお願いします」
そう言い放った時自分の頭の中であの夢のことが出てきた
「もしかしてあれは姫....依?」
エキゾチック・ロマンティカ ボールはぐれ @bouruhagure
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