第7話
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―――
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「―――………とまぁ、こんな感じでしたかね。」
数十分後。
シーナやレオノール、カラメルやジェルドがアシュラの身に起こったことを順々に話していった。
「……要点をまとめると、まず、アシュラ殿下のとり……ご友人の一人である、ガイル・スルグリッドさんが、調査のために麻薬を購入。その後、調査中に麻薬を摂取してしまい、麻薬に取り憑かれることとなる。
その後、他のご友人達にも勧め、そしてついには、アシュラ様の体内にまで侵入。
その麻薬が魔物の屍骸から作られたものであったため、アシュラ様の体内には麻薬および魔物の因子が入っており、記憶がなくなってしまう。」
レオノールの言葉をシーナが引き継ぐ。
「そして、ご友人たちに唆され、カラメルのことを勘違いし、求婚、と。」
「ちなみに、アシュラの友人――ああもう面倒くさい。取り巻きでいいだろ。
その取り巻きの中で、モーデット・アスラス、ハイガス・ニュパスらが俺たちの国の者たちの人身売買に手を染めていたため、急遽俺の超可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い妹である、キャラメルちゃんが行った、ってこった。」
とても砕けた口調でツェニメッツァがそう言う。
可愛いと連呼するところでは、みんな――神であるシーナすら――ドン引きしている。
もちろん、キャラメルもである。
そのため、
「とりあえず、今後のことを決めましょう! ね、シーナ姉様!」
「そうね、キャラメル」
ツェニメッツァのことを無視し、二人でそう言い合っていたのだった。
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