第4話~万引き~

一人の万引きGメンが、一人の男性万引き犯を確保した。


歳は大体三十代。まだまだこれからなのに、こんなことで捕まって恥ずかしくないのかと思いながらも、スーパーの店長と共に話を聞くことにした。


店長「君、これが初めて?」


店長が重々しい顔で聞く。男性は少し怯えながらも、頷いた。


店長「盗んだものを出せ」


男性は少し手を震わせながらも、カバンから万引きをした醤油瓶を取り出した。しかし、出したのはそれだけだったため、Gメンは少し気になり、


Gメン「これは、何に使う予定だったんだ?」


男性「えっと・・・飲むためです」


Gメン「は?」


男性「ですから、飲むためです」


あまりにもはっきりした声で言うため、Gメンと店長は戸惑いながらも


店長「あの、これが何かわかるか?」


男性「はい、醤油ですよね」


店長「分かってるんだったら、なんで飲もうと思ったの?」


男性「あっ、醤油飲んだら生涯安泰だって」


店長「安泰どころか、幕閉じるぞこれ」


男性は、少し恐縮しながらも謝ってきた。


店長は、これだけではないと察したため


店長「盗ったのこれだけじゃないだろ」


男性は頷いてから、マヨネーズを取り出してきた。今度は何に使うのかと思い、Gメンは不思議そうな顔をして


Gメン「これは何に使うんだ?」


男性「犬に一本上げるんです」


Gメン「クレイジーかお前は!!」


男性「え?」


Gメン「え?じゃねぇよ。犬上げたらどうなるかわかるか?」


男性「生涯安泰」


Gメン「安泰だったら、どこもかしこもマヨネーズあげてるわ!!」


Gメンは彼のことが少し心配になったため、店長に


Gメン「店長、救急車」


店長「はい、わかりました」


男性は戸惑いながらも


男性「えぇ、俺どこ連れていかれるの~?」


~終~

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