第3話~おやすみ~
ここは父親である自分が経てた新居、家族の大黒柱として必死に稼いで建てた家である。
午後9時を過ぎると、居間でテレビを見ている自分に可愛い小学生の娘が言ってくることがある。それは・・・
娘「それじゃあ、お父さんおやすみ」
自分「おやすみ」
自分は笑顔で言った。娘も笑顔でおやすみと言ってくれるため、とても幸せな気持ちになりながらも、毎日欠かさず笑顔で返す。
これがある意味の日課である。
すると、そんな可愛い娘の母で、自分の愛する妻が居間に入ってきて
妻「あなた、おやすみ」
今日はやけに寝るのが早い。少し気にしながらも
自分「おやすみ。もう寝るのか?」
妻「あっはい。明日あの子の授業参観ですから」
自分「あっそっかぁ、気をつけてな」
妻は笑顔で頷いてから、寝室に向かった。
妻には本当に感謝しかない。自分も少しは娘の面倒をみなくてはいけないなと感じつつ、テレビを見返していると、見知らぬ男性が入ってきて
男性「おやすみなさい」
と言って、寝室に入ろうとする。
自分はどういう状況か分からないため、男性を止めてから
自分「ちょっと待ってよ。お前誰だよ」
男性「あっ、自分はここの家を建てたものです」
自分「は?」
男性「では寝室お借りしますね」
自分「おいおい何してるんだよ!」
自分は少しキレ気味になりながらも言った。
すると男性は困りながらも
男性「何するんですか。警察呼びますよ」
自分「こっちのセリフだよ!!人の家勝手に上がってさ」
男性「え?建てたのは俺ですよ!!」
自分「買ったのは俺だ!!所有権は俺なんだよ!」
男性は少し舌打ちしながら
男性「奥さんぐらい一緒に寝かせろよ」
と言ってその場を後にした。しばらくしてから
自分「てかどうやって入ったんだ。戸締りきちんとしよう」
~終~
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