第7話 それは「ひがみ」ではないでしょうか
いわゆる現場で仕事をしていると、時たま巡回や視察に来る上役に対して「ひがみ」を言う現場の作業者がいる。作業者といっても一人のこの会社で働く人間であることに変わりはない。
スーツを着て、革靴を履いて、そんな姿を疎んでいるのは、とてもみっともないし、情けなく、恥ずかしい。私たち働く人は、それぞれにそれぞれの職務があり、職責がある。そして、その仕事に応じて、身のこなし方や身に付けるものは変わる。それは、当然のことであり、自然だ。それをさも偉そうだなんだと言うやからこそ、よっぽど不自然であり、疎みの対象とすべきだ。
もしもそんなに目に障るなら、いっそのこと転職するか、自分がそういったポジションにつけるように努力をしていくべきだ。僕はそう思う。
そういうひがみをこぼす人間は、多くの場合、簡単に他の人間で代替できる業務しかしていないことがある。なんとも痛々しいことか。
僕は言い訳せず、ひがみも持たない。なぜなら今日も精一杯の力をこの仕事に費やしている自負があるからだ。
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