第2話

翌日

園木店長が愛美の休憩時間にCDを

持って来てくれた。

[早く聞いて返します。]

[何時でも良いですよ。]

[ありがとうございます。]

好きな音楽を聞くと気分転換が

出来た。

そんな時、テレビで新恋愛ドラマが

始まった。

全従業員が、そのドラマに、ハマって

しまって放送の翌日は仕事に、ならない。

又、主題歌が良くて愛美は初めて聞く

名前の歌手だった。

(さすがに園木店長も、これは

知らないよな?)

と思いながら仕事をしていた。

ある日

[僕も、そのドラマ見てますよ。]

[えっ!本当に?いいでしょう?

又、主題歌が良くて!]

[僕、その歌のCD今、注文して

ますよ!もう直ぐ届きます!]

[いいな~]

[届いたら前田さんに、貸して

あげるから聞いて下さい!]

[いいんですか?ありがとう

ございます。]

そう園木店長は愛美達のドラマの

話等を仕事しながら聞いていたのだ。

そして愛美が主題歌を気にいってる

事を知り注文したのだった。

そんな事を知らない愛美は単純に

喜んでいた。

仕事は楽しかった。

家に帰ると話をしないまま、ご飯を

運ぶと自分の部屋に行く。

そして好きな音楽を聞く。

そんな生活を送っていた。

休憩時間、園木店長が入って来た。

[前田さん今度、時間を作って

くれませんか?]

[どうしたんですか?]

[買い物に付き合って欲しいん

です。]

[休みの日なら、いいですよ!]

[本当ですか?じゃあ何時が休み

ですか?]

シフトを見る愛美。

[明日だ、でも園木店長、仕事に

なってますよ!]

[マネージャーに応援を頼んで

みます!明日、空けてて下さいね!]

そう言って園木店長は出て行った。

そして事務所に帰って来た。

[明日、行けます!あのカフェに10時

に待ってます!]

[はい、分かりました!]

(何か、凄い喜んでたな?可愛いいな

若い子は素直で!)

家に帰った愛美は夫に

[明日、美保ちゃん達と買い物に

行くから!]

[そうか?]

無断で家を空けると大変なので

そう言っておいた。

翌日カフェ10時

[おはようございます。]

[おはようございます、今日も

コーヒーですか?]

[ううん、私も、モーニング食べます。]

2人でモーニングを食べた。

[前田さん店の人に言って車置いて

僕の車で行きましょう!]

[そうですか?]

車に向かう2人。

後ろに乗る愛美。

[前田さん、せっかくなんで前に!

歌は、どれでも好きなのを!]

[うーん?]

真剣に悩んでる愛美。

(こういう所が又、可愛いいんだよな!)

車を走らせ2人は大きなショッピング

モールに着いた。

[僕、私服を買いたいんで選んで

貰っていいですか?]

[私で、いいんですか?]

[はい!]

2人は色々、取り出して試着しては

脱いでを繰り返していた。

そこに店員さんが、やって来た。

[いらっしゃいませ、お悩みですか?

彼氏さん、彼女さんに任せたら、

どうですか?]

慌てふためく2人。

その様子を見た店員さんは

(付き合って、まだ日が浅いのね!

照れちゃって!)

と勘違いして気を利かせて、

その場から離れた。

[彼氏だって~]

[彼女だって~]

2人も顔が赤い。

そして

[うん、これが良い!似合ってるよ!]

[じゃあ、これに、する。]

と言って買う園木店長。

[前田さん、お昼ご飯食べよう?]

[そうですね?]

と中の飲食店を廻る。

[前田さんは食べ物、何が好き

ですか?]

[うーん、好き嫌いは無いんですけど

中華かな?]

[じゃあ、お昼は中華に、しましょう!]

そう言って中華料理店に入った。

何品か頼んでシェアする事にした。

[美味しい~!]

[美味しいですね!]

そう言って仕事の話等をした。

[じゃあ、そろそろ帰りますか?]

時愛美が聞くと

[帰りたくない!]

と園木店長。

[どうしたんですか?]

[僕、前田さんと、もっと居たい。]

[でも……]

とりあえず車に行く2人。

運転をし始める園木店長。

愛美は何を言ったらいいのか分からず

黙っていた。

すると、その車はホテルに入って行った。

[あの、園木店長、私、結婚してるん

ですよ!]

[知ってます、でも僕の正直な気持ち

なんです!歓送迎会の時から前田さん

が頭から離れ無いんです、仕事が

終わって、ご主人の元に帰る前田さんを

毎日、見るのが辛いんです!]

[園木店長…]

[決して無理は言わないから僕と

お付き合いしてください!]

[私、本当に私生活、縛られてるんで

無理は聞けませんよ!それでも

いいですか?]

[はい。]

2人は肌を重ねた。

その帰り道、あるお店に園木店長が

寄った。

[ここは?]

[パワーストーンのお店!2人で

パワーストーンで数珠を作り

ましょう!本当は指輪とかネックレス

とかプレゼントしたいけど持って

帰れ無いでしょう?]

[はい、そうですね!]

そして2人はペアに、したかったけど

お店の、みんなの目が有るので

誕生石の数珠を作った。

愛美は9月、園木店長は10月。

[これなら持って帰れる?]

[うん、欲しいから買ったって

言えば、何とか。]

[前田さん、2人の時は愛美って呼んで

いい?]

[いいですよ、私は?]

[じゃあ下の名前、淳で。]

[はい。]

そして2人は別れて家に帰った。

愛美は身体の火照りが治まる様に

窓を全開にして車を走らせた。

[ただいま。]

[おかえり。]

夕飯の支度をして持って行くと

[買い物は?]

[あんまり良い物が無くて数珠を

買った!]

[ふ~ん。]

愛美は急いで自分の部屋に入る。

(大丈夫かな?バレて無いかな?)


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