言葉を紡ぐ

@tonari0407

楽しく書きたい

 私は物書きの初心者だ。自己満足のために書く素人だからペンネームはない。


 これから私がここに置いていく言葉達は私自身を勇気づける文字の羅列。


 それ以上でもそれ以下でもない。


 ただこれからも楽しく書いていきたいから、ここに言葉を置いておく。



 ◇



 私が言葉を紡ぎ始めたのは2022年4月7日。飽き性返上のための執筆は1年は続ける予定だ。そのあとは知らない。



 本をよく読む両親の元に生まれた私は、幼い頃は図書館によく通っていた。

 読書は好きだったが、どうにも集中力が続かない。要点だけを速読で読んで結末を知る、そして気に入ったものは詳細を読み返すのが私の読書スタイル。


 一つ一つの言い回しにも作者の思いが詰まっているのに大変申し訳ない。ただ、堪え性がないのだ、どうしようもなく。


 難しい言葉はニュアンスだけ掴んでそのまま進む。英文を読むのも一緒。


 文章に語彙力がない? それは当たり前。私の頭の中はごく簡単な言葉の塊で出来ている。

 色彩豊かな表現の物語を読むと嫉妬する。1つの色を示す言葉でも無数の道があるというのに、私は限られた道しか知らない。

 

 勉強しなくてはと思う一方で、誰にでもわかる易しい言葉で無限の世界を作れるようになりたいとも思う。無謀で欲張りな願い。


 ただ、私は気持ちよく形にしたいだけなのに

 夢の断片や思い付きの台詞、

 自分の理想や現実を。


 気分屋で空っぽの頭の中から意思を持ったものが生まれて、自分の意図とは違った方向へ進んで行く。その行く先を見てみたい。


 最初に思い浮かんだ結末には戻ってきてくれるが、私の中から生まれたはずの彼等は何故だか自分に違う気付きをくれる。


 ――なんだろう、この感覚は。これが創作っていうものか?


 単なる思い付きで始めた執筆は、私の初めての趣味になる可能性を秘めていた。



 ◇



 書き始めて少しして、このままでは読み手に失礼だと反省して自分なりに読みやすく修正した。それでも本気で作家を目指している方々にとっては読むに耐えない文章であろう。


 自信を持って「面白いから読んで」と言えるようになるのはいつだろうか?


 いや、そんな日はきっと来ない。私はただ書きたいだけの人間だから。


 そう思う一方で、人様からの評価が気になる自分も少なからず存在する。


 長編の後半になる度に減っていく閲覧数。増えない評価。


 紛れもなく自分から出てきた物語だから、自身を否定された気分になってしまう。


 いやいやいや、お前自分の為に書いてんだろ? 読者目線になりきれないのに、何我が儘言ってんだ?


 心の中で葛藤する。


 たとえもし、頭が痛くなるほど勉強して、

 寝る間を惜しんで努力して、

 悩みながら生み出された物語が世間から評価されなくても


 ――焦るな。憤るな。書けたことに満足しろ。


 負の感情で心を満タンにしたくない。


 欲求なら自分で満たせばいい。他者に委ねるから苦しくなる。


 物語は本来楽しむ為のもの。


 第1読者は自分。

 まず1人目の読者を満足させられたなら、それで承認欲求は終わりにする。


 そういう人間でありたい。


 まず自分が書くのも読むのも楽しんで、その先に読んだ方をプラス感情にできる物語が生まれたら最高だ。


 人と比べたりしない。

 読まれなくてもいい。

 物語になっただけでいい。


 評価に関わらず、この世に生み出したなら必ず完結はさせる。



 拙作を読んでくださった方への最大限の感謝を胸に、今日も私は楽しく書きたい。

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