第88話 ユンボと、コンクリートと、エアコン

 さてとユンボ代わりの魔法だ。


extern int mclose(MAGIC *mp);

extern int tax_collection(int money);

extern MAGIC *force_bucket_make(float mana);

extern void force_bucket_move(MAGIC *mp);


void main(void)

{

 MAGIC *mp; /*魔法の情報定義*/


 if(tax_collection(100)==1){ /*税金徴収、銀貨1枚 金が無ければ、何も起こらない*/

  mp=force_bucket_make(1.0); /*5メートルの力場バケットを作成*/

  while(1){

   force_bucket_move(mp); /*力場バケットを動かす*/

  }

  mclose(mp); /*魔法終わり処理*/

 }

}


 こんな感じで良いだろう。

 力場だと視認しずらいために、改良版はホログラフィで形を表すことにした。


「これは武器にも使えるんじゃありませんかい」


 テストをしている犯罪奴隷にそう言われた。

 確かに使えるな。


 火が点いたりしない所も使い勝手がいい。

 門とかも壊せるしな。

 アプリの管理をちゃんとしておこう。

 犯罪奴隷に使わせる分には、奴らは裏切れないから安心だ。


 商業ギルドとかが欲しがりそうだな。

 そっちはバケットのサイズが1メートルぐらいのを売ってみるか。

 それなら武器としては弱い。

 売っても問題ないはずだ。


 お次は鉄筋コンクリート。


extern int tax_collection(int money);

extern MAGIC *magic_make(char *obj,int obj_size,int imege);

extern void magic_alchemy(MAGIC *mp,char *process_data);

extern int mclose(MAGIC *mp);


char concrete[1000000]; /*合成する物質100万立方センチ*/

void main(void)

{

 MAGIC *mp; /*魔法定義*/

 char process[10]; /*工程データ*/


 if(tax_collection(100)==1){ /*税金徴収、銀貨1枚 金が無ければ、何も起こらない*/


  mp=magic_make(concrete,sizeof(concrete),IMAGE_LIQUID); /*コンクリートを魔法登録*/


  process[0]=PLASTER; /*石膏*/

  process[1]=BAKE; /*焼く*/

  process[2]=WATER; /*水*/

  process[3]=VOLCANICASH; /*火山灰*/

  process[4]=SAND; /*砂*/

  process[5]=LIME; /*石灰*/

  process[6]=MIX; /*混ぜる*/

  process[7]=REBAR; /*鉄筋*/

  process[8]=DRY; /*乾かす*/

  process[9]='\0'; /*終わり*/


  magic_alchemy(mp,process); /*プロセスに従って錬金*/

  mclose(mp); /*魔法終わり処理*/

 }

}


 火山灰やらを魔法で召喚するのに、魔力が沢山必要だ。

 距離が遠いからな。

 石灰石も近場にないと、さらに魔力が増える。

 解決策は材料をあらかじめ持って来ておく事だ。

 こうすると魔力が少なくて済む。

 それに石灰などは粉にしておくと品質が上がる。


「これいいですぜ。俺らの家もこれで作りたいとろでさぁ」

「コンクリートの家は冷える。寒い時大変だぞ。夏も涼しそうだが、通気性がないので意外と熱い。いったん温まるとなかなか冷えないし」

「そこはアプリで解決ってわけでして。作ってくれますよね」


 冷蔵庫を作った事があるから、エアコンは簡単だろう。

 操作スイッチとかがめんどくさいだけだ。


 エアコンは後の課題にしよう。

 エクレアとラメルはこういうアプリが出来ると喜ぶだろうな。


「いいアイデアだ。アイデア料として金貨1枚出そう」


 エアコンはたぶん流行るな。

 気合を入れて作らないと。


 温度調節は必須だとして、風向きを変えたりもしたい。

 お休みタイマーなんかも欲しいな。

 時計機能も盛り込むと良いだろう。


 作るのに3日は掛かりそうだ。

 執務が滞ると文官から文句を言われそうだ。

 そうでなくても今日は、アプリを作って遊んでいるようなものだ。


 まあ、暇な時間にじっくりやるさ。

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