第54話 海と、寄生虫殺しと、刺身

 アフォガート領に帰ると海までの道は完成していた。

 エクレアと奴隷達を連れて、魔法で飛ぶ。

 海が見えて来た。

 風に磯の匂いが漂う。


「エクレア、新婚旅行のつもりだ」

「楽しみだわ」


「海にはモンスターがいるので入れないけどな」

「この景色だけでも来た甲斐があるわ」


 久しぶりに見た海はエメラルドグリーンだった。

 生活排水もゴミもない。

 やっぱり泳ぎたいな。

 モンスターを排除して結界みたいなので海を仕切ってプールでも作ろうか。

 次にフェンリル級を倒したらそれも良いかもな。


「おい、お前ら。電撃を放て」

「へい」


 特大の魔石で作った魔道具で電撃が放たれる。

 電撃が海に落ちると海面が泡だった。

 オゾン臭が辺りに立ち込める。


 次々に魚とモンスターが浮いてくる。

 奴隷達が魚死骸召喚で陸に上げた。

 美味そうだな。


 毒検知は前に作ったから、それで毒魚を区別する。

 その前に寄生虫を殺す魔法を調べた。


#include <stdio.h>

#include <stdlib.h>

#include <string.h>

extern void mystery_magic_name_get(char *str);

extern int tax_collection(int money);


void main(void)

{

 char mm_name[200]; /*名前を入れておくバッファ*/

 char mm_name_b[200+5]; /*名前を入れておくバッファ*/

 char mm_name_s[200+5]; /*名前を入れておくバッファ*/


 FILE *fpi; /*入力の定義*/

 int i; /*カウンター*/

 char s[256]; /*読み込み用の領域*/

 char com_name[256+4]; /*消す名前の領域*/

 if(tax_collection(100)==1){ /*税金徴収、銀貨1枚 金が無ければ、何も起こらない*/


  mystery_magic_name_get(mm_name); /*起動者の神秘魔法名をゲット*/


  strcpy(mm_name_b,mm_name); /*名前をコピー*/

  strcat(mm_name_b,".body"); /*『.body』を付ける*/


  strcpy(mm_name_s,mm_name); /*名前をコピー*/

  strcat(mm_name_s,".soul"); /*『.soul』を付ける*/


  strcpy(com_name, "cd "); /*移動コマンド*/

  strcat(com_name,mm_name); /*名前を入れる*/

  system(com_name); /*対象者の中へ移動*/


  fpi=fopen("temp","r"); /*仮ファイルを開く*/

  while(fgets(s,256,fpi)!= NULL){ /*得た情報の一行*/

   if(strcmp(s,mm_name_b)!=0 && strcmp(s,mm_name_s)!=0){ /*対象者でなければ寄生虫だから消す*/

    for(i=0;i<256+4;i++){

     com_name[i]=0; /*消す名前のクリア*/

    }

    strcpy(com_name, "del "); /*消すコマンド*/

    strcat(com_name, s); /*名前を入れる*/

    system(com_name); /*寄生虫抹殺*/

   }

  }

 }

 fclose(fpi); /*ファイルを閉じる*/

 system("del temp"); /*仮ファイルを消す*/

}


 人体の中の寄生虫殺しだ。


  strcpy(com_name, "cd "); /*移動コマンド*/

  strcat(com_name,mm_name); /*名前を入れる*/

  system(com_name); /*対象者の中へ移動*/


 この三行を削除すれば、この場にいる寄生虫は殺せる。

 小さい虫も漏れなく死ぬ。

 これ、虫殺しに良いんじゃないか。

 大儲けの予感。


 虫殺しは銅貨1枚の使用料でいいな。

 ノミ、シラミ、ダニ、蚊、ハエなどを殺すのにはちょうど良い。

 毎日使う物だから、使用料がバンバン入るぞ。


 よし刺身だ。

 寄生虫を殺して、ウィルス消去も掛ける。


 魚の切り身を醤油に付けて食う。

 魔法を使った醤油の作り方は、魔王タイトの手引書に載ってた。

 ありがとうございます。

 刺身、美味しいです。


「何だ。みんなして変人を見る目で」

「生で魚は食わないわ」


 エクレアが代表で言う。

 奴隷達も頷いている。

 食ってみろよ美味いから。

 たぶん言っても通じないんだろうな。

 俺だけの楽しみだ。

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