第7話 筋力強化と、頭脳強化と、売り物用の筋力強化

 手引書を読む。

 ふむ、魔力で筋力を作るのか。

 要するに魔力が筋肉細胞の働きをするんだな。


 載っていたプログラムは気に入らない。

 もっとシンプルでいいと思う。


#include <stdio.h>

#include <stdlib.h>


extern void magic_muscle_cell(FILE *fp,long cell_count);

extern void time_wait(long time_ms);


void main(void)

{

 FILE *fp; /*体の構造体定義*/

 fp=fopen("スチソノイス.body","w"); /*俺の体のデータを開く*/

 magic_muscle_cell(fp,10000000000000000); /*魔法の筋肉細胞1京個*/

 time_wait(60000); /*10分待つ*/

 fclose(fp); /*俺の体のデータを閉じる*/

}


 こんなんでいいだろう。

 魔法を実行した瞬間、俺はこけて壁をぶち抜いていた。

 至る所が骨折していて、瞬く間に治る。


 慌てて魔法を停める。

 あー、痛かった。

 常時回復を掛けてて良かったよ。


 ああ、身体能力は上がったけど、頭というか神経が付いていかないのか。


 じゃあ、頭も強化だ。

 それに神経細胞もだ。

 念力の防御力場も設定した。


#include <stdio.h>

#include <stdlib.h>


extern MAGIC *telekinesis_field_make(FILE *fp,float mana);

extern void magic_muscle_cell(FILE *fp,long cell_count);

extern void magic_neuron_cell(FILE *fp,long cell_count);

extern void magic_nerve_cell(FILE *fp,long cell_count);

extern void time_wait(long time_ms);


void main(void)

{

 FILE *fp; /*体の構造体定義*/

 MAGIC *mp; /*魔法の構造体定義*/


 fp=fopen("スチソノイス.body","r"); /*俺の体のデータを開く*/

 mp=telekinesis_field_make(fp,0.00005); /*防御力場、約8000立法センチ*/


 fclose(fp); /*俺の体のデータを閉じる*/

 fp=fopen("スチソノイス.body","w"); /*俺の体のデータを開く*/

 magic_muscle_cell(fp,10000000000000000); /*魔法の筋肉細胞1京個*/

 magic_neuron_cell(fp,100000000000); /*魔法のニューロン細胞1000億個*/

 magic_nerve_cell(fp,200000000000); /*魔法の神経細胞2000億個*/

 time_wait(60000); /*10分待つ*/

 fclose(fp); /*俺の体のデータを閉じる*/

}


 魔法を実行した。

 うおぅ、全てがスローモーションに見える。


 これなら、剣で勝負すれば誰にも負けないぞ。

 税金搾取用の身体強化の魔道具も考える。


#include <stdio.h>

#include <stdlib.h>

#include <string.h>


extern int tax_collection(int money);

extern void magic_muscle_fiber(FILE *fp,long cell_count);

extern void time_wait(long time_ms);


void mystery_magic_body_name_get(char *str)

{

 FILE *fp; /*ファイルポインタ ファイルを読み込む時の情報が入る*/


 system("dir > temp"); /*情報をtempに送る*/

 fp=fopen("temp","r"); /*tempファイルを開く*/

 fgets(str,200,fp); /*神秘魔法名を読み込み*/

 strcat(str, ".body"); /*神秘魔法名に『.body』を連結*/

 fclose(fp); /*ファイルを閉じる*/

 system("del temp"); /*仮データを消す*/

}

void main(void)

{

 char str[200+5]; /*読み込むバッファ 要するに読み込んだデータを置いておく所*/

 FILE *fp; /*体の構造体定義*/

 if(tax_collection(100)==1){ /*税金徴収、銀貨1枚 金が無ければ、何も起こらない*/

  mystery_magic_body_name_get(str); /*神秘魔法名をゲット*/

  fp=fopen(str,"w"); /*俺の体のデータを開く*/

  magic_muscle_cell(fp,10000000000000); /*魔法の筋肉細胞10兆個*/

  time_wait(60000); /*10分待つ*/

 }

}


 10分間で銀貨1枚にした。

 普通の人の3倍ぐらいの力が出るはずだ。

 肉体労働から、戦闘職まで幅広く使えるはず。

 これもあとで作ってばら撒こう。

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