第2話 これが縄文

俺、これからどうしたらいいんだろう


ここがどこなのかもわらない。


わかるのは自然があることだけ


虫が出たら嫌だし、刺されるとか怖いし


でもとりあえず、暑いから

スーツのジャケットは脱ぐことにした。


携帯は圏外、どうしようもない


途方に暮れていると奥から

握りこぶしくらいのいしを持った男が現れた


ヒゲが濃く顔は四角くめの二重瞼


日本人にしか見えなかった


奇妙というか質素というか

素朴な服を着ているから話しやすい


「あの、ここどこですか..?」


話しかけに対して


「◎△$♪×¥●&%#?!」


よくわからない外国語が飛んできた。


会話ができない...


難航する僕にふと頭から言葉が降ってきた


「どこの宇宙から来たの?」


脳内に直接語りかけられてる感覚


「誰だ!?」


そういうと目の前の1人がこちらを見ている


「まさか...お前が...」


そういうとまた脳内に話しかけられる


「君はどこから来たの?」


困惑した。


これは言葉を使わず会話ができる

テレパシーというものではないか


こいつがあの世の神なのか。

それにしては姿形が人間というか

日本人に近すぎる


妙な親近感と動揺しながら

「地球の日本」と答えた


すると神(?)は...


キャっきゃ キャっきゃと騒ぎ出した


いきなりの反応に身構えると


「したら僕らの未来の人だね!」


え、相変わらずテレパシーで会話をしてくる


てか,待って


今、俺を未来の人って言った..?


神(?)のみなりは確かに昔の人っぽいけど

テレパシーとか俺ら使えないぞ?


「あなたは神じゃないんですか?」


そう聞くと純粋無垢な顔で


「僕は神じゃないよ。神は愛そのものだよ」


なんてクサイことを言い出した


子供のようなピュアな顔で言うから

聞いてるこっちが照れてしまった


でもあの世の住民であることは変わりない

その住民がいるなら間違い無いだろう


「死後の世界がこんな地球みたいなんて...」


俺はもっと華やかな場所だと

思っていたから少しがっかりした


「ここは死後の世界じゃなくて

君が生まれてくるずっと前の日本さ」


「はっ?」


不可解な言葉が脳内で再生された


その顔を見たあの世の住人(仮)は

次はキャっきゃ キャっきゃと笑い出した


「不思議がるのは無理もないね

まぁ、ついてきてよ。村に案内するから」


そういうと昔の日本人(?)は

あたりを探し

拳くらいのいしを渡してきた


「え、何に使うの..?」


とりあえず受け取ったが

ほんとに意味がわからない。


「あ、そっか君たちは瞬間移動

できなくなってるんだもんね」


「.... はっ...?」


瞬間移動ってあの別名テレポートだよな


ここに乗り物は見当たらない生身で

新幹線よりも早いスピードで移動したら...


「体が粉々になる...この体じゃ無理だ...」


相変わらず純粋な顔で

キャっきゃ キャっきゃと笑う


「君たちの移動と違って

瞬間移動は位置するんだよ。」


「んんん?」


怪訝そうな顔の僕に続けて言う


「僕らはエネルギーの振動でできてるから

光と同じくらいの振動にさせて移動する

そのあと元のエネルギーの振動に戻せば

位置できる」


「全く何を言っているかわからない...」


そうすると悲しそうに昔の日本人(?)は


「ごめんね。

僕じゃ君を知っている状態にできない

長老ならそれができるから君も一緒に村へ

テレポートできるいわをさがすね」


「???」


僕が分かったのは

何故か岩を探すと言うことだけ


少しするとここに良いいわがあると呼ばれた


昔の日本人(?)はいわに手を振れ

俺に自分の額を触れるように言われた。


ちょっと間があって、次の瞬間


先ほどよりも大きないわのある


集落の近くに

瞬間移動していた


一体、何が起きた!?




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今を生きる辛い君へ みなみ @flum

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