詩 間違わない貴方に仕えていた頃

仲仁へび(旧:離久)

第1話




 間違わない貴方に仕えていた頃

 私は安心して生きていられた


 間違わない貴方は決して失敗しないから

 私は幸せに生きてこられた


 けれど その心はいつしか変わっていった


 間違え続けながら現実に抗う者達を見て

 なぜか惹かれていった


 彼等の手助けをしたいと思う様になっていって

 貴方の在り方に疑問を持つようになった


 嫌いになったわけではないのです

 悪だと思うようになったわけではないのです


 今でも慕っています

 今でも思っています


 けれど私は彼等の手助けがしたいのです

 だからどうか 貴方のおそばを離れる事を


 お許しください




「ストーリー」

 私は神に仕える天使。

 けれど、下界に住まう人々の心に触れて、彼等を助けたくなってしまった。


 だから、私は主の元を離れる決断をしたのだ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

詩 間違わない貴方に仕えていた頃 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ