待機
結局、俺は氷室レナからの手紙だけを
したためておいた。山下くんが俺に、押し付けるように彼女からの手紙を渡してきたもんだから、仕方なく、カバンの中に入れた。
まさか、学校で捨てると問題になりそうなので、俺は家に帰ってからそっと、家のなかのゴミ箱に捨てようと思っていたんだ。
だが。
1日が終わって帰ろうとしたら、
校門のところで、思わぬ待ち伏せをされた。
「遂に、届いたみたいね?
見たわよ。私からの手紙をカバンに入れてたところ…!!」
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