第3話 俺の秘密

この俺にはとても可愛い彼女ができた。それだけでもただ楽しい。しかし彼女には決してバレてはいけないことがあるそれは


"俺が殺し屋という事だ"


これがバレたら、彼女が離れてしまうどころか、警察に捕まり、人生が終わってしまう。


そういえば明日は夏祭りがあった。彼女と是非行きたい。

本当は朝から行きたいが朝からは"殺し"があるので行けない。


夏祭り当日の朝4時に家を出た。


『今日の依頼はとある株式会社の社長だ』


依頼主は社長の息子だ。正直、殺し屋側からすれば親子なのになぜ?とかはどうでもいい。ただ仕事を遂行するだけだ。


息子から貰った社長の普段の生活のルーティンは一通り教えてもらった。


殺し屋はプライドを持って生きている。俺の中では必ず相手に正体がバレないまま殺しまで終わる。これまで正体がバレたことは今までに1度もない。


「今日の任務も早めに終わらせるか」


慣れた手つきで屋敷の鍵を開けていく。もはや開けれない扉などはない。息子の話をもとに社長が起きる一時間前という5時に任務を遂行する予定だ。情報を元に部屋へと入っていく。今回は寝ている相手だから注射器で即死級の毒を入れ込む。入れ込むとすぐに窓から飛び降りた。


「任務完了」


帰ると7時だった。ここから上の者に報告などをしなければならない。


「任務完了しました」

「そうか。ご苦労さま。報酬は振り込んでおく。」

「ありがとうございます。」


通帳に300万円振り込まれていた。これでまた彼女に費やせる。世界で唯一見つけた心から愛せる人に。


家に帰ると寝てしまった。午後からも体力が持つようにしっかりと休憩をとる。


楽しみで集合時間の1時間前に着いてしまった。

すると3人の大柄な男たちがよってきて

「へいへい兄ちゃん君ってさ"殺し屋"だよね」

「さあ。人違いじゃないですか?」

「俺たちさこういう者なんだよね」


名刺を見ると”KY”だった。噂には聞いたことがある。これなら俺の正体がバレていてもおかしくない。


「ちっ!それで何か用ですか?」

「ちょっと着いてきてもらおうかな」

「断ったら?」

「力づくで」


俺は不意打ちで1人の腹に肘打ちを入れると、2人目は首の辺りに回し蹴りをし、3人目は殴りにかかったところを投げ飛ばした。俺は体術も学んでいるからそう簡単にはやれない。


「まずいな。美奈に場所変更しないと。こんなの見られたら。良かったまだ30分前だ。」


L1NEより

「ごめん。集合場所を現地集合に出来ないかな?」

「うんいいよ。いまから家出るね」


よかった。文からして見られてはないようだ。それから俺は急いで夏祭りへと向かった。少し待つと美奈が来た。

それまでストレスが溜まっていたが、一気に幸せになった。


俺はその時に確信した

"何があってもこの子だけにはバレてはいけない"

"何があってもこの子だけは守る"


殺し屋の殺し屋がある時点で身バレもしてるし美奈が狙われることもあるだろう。それから確実に守っていかなくては。


花火が打ち上がると俺は聞こえないような声でこう言った

「俺は殺し屋だ」

なぜ言ったのかは自分でも分からない。ただそうしたかった。


花火が終わると現地解散することになった。だが、一応 美奈の後ろをついて行く、殺し屋の殺し屋の通称"KY"にいつ狙われてもおかしくはない。その日は無事家に帰ったので安心して自分の家に帰る。

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