第9話 やりなおし?
あさひはその場で倒れてしまった。
???『油断するなよ。あさひ。』
目が覚めるとそこは学校ではなく家だった。しかも大人になった自分に戻っていた。
あさひ『これはどういうことだ。失敗すると現代に戻されるということか。』
しかし現代に戻っても借金やホテル住みで地獄の生活だ。
前回のタイムリープは自殺がトリガーだった。しかし、2回目も自殺で過去に行けるとは限らない。失敗すれば命を無駄にしてしまう。易々と出来ない。しかし現代に長くいれば地獄の生活を送る日々だ。これでは本末転倒だ。とりあえず俺は過去に戻る方法を考えてみることにした。
俺は図書館によってタイムリープ物の本を探してみることにした。あてにはしてないが、少しでもヒントを得られるようにと思った。図書館はとても広く全部で70万冊もの本がある。
タイムリープで検索をかけると300件もでてきた。どれを読むかスワイプしていくと、
「タイムリープの仕方」
という本が目に入った。それを手に取り本を開く。
内容はこうだ。タイムリープをするためには3つ条件がある。
1つ目は 強い過去への後悔があること
2つ目は ものすごいダメージを受けること
3つ目は 現代に絶望していること
あさひはこれを見ていると、タイムリープした時の状態に一致していることに気づいた。またその下の説明文を読んでいると、怪我は軽いものではダメらしい。
一致しているなら信ぴょう性が出てきた。
「試してみる価値はある」
俺は条件のうち2つはクリアしている。
あとはダメージを受けるだけだが"怖くねぇーか??"
(本当に大丈夫なのか)
前の自分なら迷いなく飛び降りるだの、自傷などしただろうが、やり残したことが出来てしまったあさひには少し躊躇いが出来てしまった。
あさひはとりあえずホテルに戻ることにした。あさひはまた電話を連にかけることにした。
「連かお前ならしたい事があるけどそれが物凄く厳しい条件で命がかかるほどのものだったらどうするか?」
「いきなりなんだよ。でもそうだな内容によるかな、大事な人のためだったらやるかも」
「お前ならそう言うと思っていたぜ。ありがとう」
その言葉を聞いてあさひは覚悟が決まった。
初めてタイムリープした場所から飛び降りることにした。
念の為その時の状況を丸コピする。飛び降りた瞬間目をつぶることなどだ。
飛び降りる。またもや長い。目を開けるとそこは入学式ではなく、体育祭の開会式だった。
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