第4話 初めての異変

次の日がテストということもあり、前日にテスト勉強を始めた。頭年齢が20歳のあさひには理解できそうにもない元々勉強が得意ではないあさひの考えは

『まぁ点数はある程度取れればいいか』


次の日のテストは国語、数学、理科だった。

国語はあまり勉強しなくても解けた自信がある。数学は点数を取ることを諦めている。理科は前日に暗記をしたのでそこまで低い点数は取らないだろう。2日目は社会と英語だった。社会は理科と同様暗記科目だったため点数は取れた。英語は小学生の範囲だったので満点を取れた自信がある。その日はテストが終わったあと早めに下校した。次の日の4月10日にはテスト返しがあった。テストの結果は『英語』4点『数学』2点『理科』0点『社会』0点『国語』5点だった。あさひは違和感を感じた。7年前は答案用紙が1個ずれていたと軽く考えていたが今思えばこれが始まりだったのだ。クラスの平均点は『英語』12点『数学』13点『理科』9点『社会』14点『国語』16点と全体的に低かった。俺は英語は満点の自信があったため担任に確認ををしたが間違いはないという。俺は入学式からの数日になにかおかしなことが起こってないか記憶を頼りに思い出したが思い当たらない。いやおかしなことは1個だけあった。入学式の放課後、俺は人間関係を観察するため教室に残っていた。ただ見ておくのは変人扱いされそうなので読書をしているふりをした。すると今野あらしが教室の窓を左側を開けた。一見おかしなことではないのだが、普通は右側を開けにいく。その窓は昔から立て付けが悪く中々開かないそれを知らないとその行動はできない。

『まるで知っていたかのようだ』

今野あらしは廊下側の席のため学校生活で触る可能性は低いので違和感を覚えたのだ。だがそれはテストに関係があるとは思えない。

『やはり考えすぎだったのだろうか』

俺はその出来事をそう考えることにした。

その月である4月は他に問題事がなかった

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