閑話休題 それぞれの反応
【最速】最強のダンジョン攻略者決定戦
1名前:名無しの攻略者
皆誰だと思う?
2名前:名無しの攻略者
議論の余地あるか?
3名前:名無しの攻略者
無いだろ。現状わかってる限りだと久遠 宗太一択だろ
4名前:名無しの攻略者
あれ? 久遠 宗太って人狼をほぼ一人で倒した奴だよな? 名前公表されてたっけ?
5名前:名無しの攻略者
配信中に周りの奴が呼んでたぞ
6名前:名無しの攻略者
俺他の配信見てて見れてなかったんだよな。どんな感じだったんだ? 俺にも真似できそ?
7名前:名無しの攻略者
アイツの戦い方かなり特殊だぞ。
真似しようとして真似できる戦い方してない
8名前:名無しの攻略者
正直参考にならない戦い方してる
9名前:名無しの攻略者
だからどんな?
10名前:名無しの攻略者
急にどこからともなく剣とか盾を取り出して、それを投げたかと思うと消えてまた手元に突然現れるみたいな戦い方
11名前:名無しの攻略者
すまん
どういうこと?
マジシャンか何かなのか?
12名前:名無しの攻略者
俺はあれ空間系の魔法かスキルを使ってるんじゃ無いかと思ってる
13名前:名無しの攻略者
いや、それは簡単に予想できるだろ
問題はあれだけ連発して何故MP切れを起こさないのかだ
14名前:名無しの攻略者
言われて見れば確かに!
15名前:名無しの攻略者
そもそもあれ魔法なのか?
16名前:名無しの攻略者
正直わからん
見てた感じほぼノーモーションで使ってたからな。
それに一番使って戦ってた時は動きとその活用法に驚いてそこまで気にしてみれてなかった
17名前:名無しの攻略者
それわかるわ〜
防衛ミッションでた時だろ?
あの中で群を抜いてエグい動きと戦い方してたからな
18名前:名無しの攻略者
てかあのパーティー何だったの?
明らかに急造って感じだし、皆ほぼ初対面って感じじゃなかった?
19名前:名無しの攻略者
当事者じゃないしわからんが、確か試験とか何とか言ってなかったか?
20名前:名無しの攻略者
まぁあんな連携もおぼつかないような状態でよくあの防衛ミッション乗り切れたよな
21名前:名無しの攻略者
一人で完結できるほどの強さのやつがいたお陰だろ
あのマジシャンが居なかったら無理だっただろ
22名前:名無しの攻略者
それよりも俺は他の配信を見てなかったからどんな感じだったかの方が気になる。
一応世界で強制的に同時配信された数は31組だったんだよな?
23名前:名無しの攻略者
速攻で3組減ってたらしいけどな
24名前:名無しの攻略者
俺他の配信見てたけど、正直かなり悲惨だったぞ
一応ある程度モザイクも入ったりするしほとんど負けが確定した段階で配信が強制的に切られるようにはなってたけど、見てる方はトラウマレベルで辛かったぞ
25名前:名無しの攻略者
しかもそれを見たのかなりの数居るだろ。
なんたって環境や敵は違えど、あの防衛ミッションを攻略して更にその後のネームドを倒してダンジョンから無事出てきたのは立ったの5組だろ?
26名前:名無しの攻略者
誤字ってるぞ
一体ナニが立つんだ?
でも5組つっても犠牲者が出なかったのはあの異常な戦い方をしてたマジシャンが居たとこだけだろ?
他は犠牲者が何人か出てたよな?
27名前:名無しの攻略者
確か中国のパーティーが56人で挑んで生還したのが半分以下の24人
アメリカのパーティーが42人で挑んで生還したのが19人。
ロシアが38人で挑んで生還したのが11人。
イギリスが12人で挑んで生還したのが11人。
で、日本が5人で挑んで5人生還。
28名前:名無しの攻略者
それだけ聞いても異常だな
マジシャンエグすぎだろ
29名前:名無しの攻略者
おい、マジシャン呼びが定着し始めてるぞ
30名前:名無しの攻略者
あながち間違いじゃ無いからな
アイツ魔法使えるし、なんか知らんけど魔法も消せるからな
31名前:名無しの攻略者
は?
物出せるだけじゃなかったのかよ
32名前:名無しの攻略者
違うぞ
アイツネームドモンスターと戦ってる時バンバン魔法使ってて、最後相手が撃ってきた大技ぽい魔法を真っ向から受けてなんか消失させてたぞ
33名前:名無しの攻略者
つまり消失マジックってこと?
ガチでマジシャンじゃん
34名前:名無しの攻略者
日本はそのマジシャンとかいうイレギュラーが居たから例外として、話だけ聞くとイギリスの攻略者も中々に凄そうだけどんな感じだったんだ?
35名前:名無しの攻略者
あれも別の意味で真似できないぞ
詳細なスキル効果はわからないが、騎士風の見た目の……
「そろそろ時間ね」
そこまで読んでいたスーツ姿の女性はそう言いながらノートパソコンを閉じる。
ネットに上がっている少年の情報にため息をつきながら、女性は指定された会議室に向かう。
会議室の中は真っ暗で、プロジェクターからは眼鏡をかけた男性の顔が映し出されている。
中に入った女性は部屋の中に居る男性に対して目くばせをしてから、部屋の中央に用意されている椅子に座る。
「槻岡君、早速だが報告したしたまえ」
椅子に座ったと同時に女性に向かって、映し出されている映像の人物がそう言った。
「はい。彼が最初の攻略者である可能性はかなり高いかと」
「根拠はあるのかね?」
「強いのはそうですが、明らかに我々よりもダンジョンに関する情報を持っていました」
その言葉に一瞬沈黙が流れる。
何せこの場に居るのはこの国では一番情報を持っていると思っている人物なのだ。
「……どこかに所属している可能性は無いのかね?」
「無いと思われます。動きからも連携を意識した癖等は感じられず、どちらかと言えば一人で行動しているかのような癖が目立ちました」
女性の言葉に明らかに映像に映る人物達から安堵の声が漏れる。
ただその声に女性は気付いていながら気づかないふりをする。
「なるほど。ただ背後関係は念入りに調べるべきだろうな。それにあの強さだ……率先して投資するべき人物の一人ではある」
「はい。それに関しては私的な感情抜きにしてもそうすべきだと断言できます」
「そこに関しては心配してないよ。そうか……間近で見ていた君がそこまで言うならその方向で進めるよう上には言っておく」
「はい。ただ出来るだけ早めに動かれた方がよろしいかと、国内企業に引き抜かれるならまだしも、他国に取られるのだけは絶対に阻止すべきだと進言します」
「わかっている。現状であれだけ戦える戦力を他国に取られるのは痛手でしかないからな。ただ既に彼に接触しようとする他国の動きは把握しているが、幸いなことに彼が家から出ていないおかげで事なきを得ている」
プロジェクターに映し出されている男性はそう言いながら眼鏡を取り、眼間を強く押さえるようにして軽く首を振る。
女性は映像の男性が連日対応に追われているのを知っているので、その動作が疲労からくるものだと理解しており、何も言わずただ映像の男性を見つめる。
「それよりも君から見て彼を我が国にとどまらせるためにはどういった方向性で攻めるべきだと思う?」
「あのダンジョンで行動を共にしただけなので何とも……」
「構わん。世間話程度だと思って話してくれ」
「……ではそうですね」
女性は男性の言葉に少しためらいながらそう言って話し始める。
「まず金額で他との優位を作ろうとするのは辞めた方がいいかと」
「ほぉ~、理由は?」
「彼の実力はある程度配信によって見られていたと思いますが、かなりのものです。恐らく一人でダンジョンの攻略を進められるほどに。そうなってくると売買システムを活用してお金に関しては自身でいくらでも稼げるでしょう」
「だから金額には魅力を感じないと……」
「仮に彼と契約を結ぶなら、自由度や支援を売りにする方がいいのではないでしょうか? 例えば家族の保護や特例としてダンジョン攻略のルールをいくつか免除するなど、そっち系で攻める方がいいかと」
「なるほどな……参考になった。感謝する、槻岡曹長」
「ハッ」
「指示があるまではこれまで通り冒険者協会での活動を継続してくれ。話は以上だ」
男性がそう言うと同時に映し出されていた映像が消える。
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