第5話 ステータス
★
名前 久遠 宗太
職業 未選択
レベル 1
HP 12/13
MP 10/12
攻撃力 11
防御力 14
敏捷性 16
魔力 13
ステータスポイント 5
▼称号
【最強へと至る資格】
▼スキル
[斬撃耐性 LV3][刺突耐性 LV3][打撃耐性 LV3]
[痛覚耐性 LV3][精神耐性 LV3]
★
特に新たなスキルや称号の獲得はないな。
まぁ流石にそうホイホイ獲得できるものじゃないか。
それにレベルアップしたという感覚は全くない。
何かが変わったような感覚というのだろうか? そう言ったものを全く感じないんだよな。
しいてあげるなら力が少し強くなったような気がするぐらいだろうか?
勿論ステータスの上がりが一番大きかったからそう思い込んでいる可能性も否定はできない。
見た感じ攻撃力だけが3も上がってるからな。
後気になるとすればステータスポイントだろう。
これが恐らく【最強へと至る資格】の効果の一つである、自由にステータスに割り振れるポイントというやつだろうな。
もし仮にレベルアップで上昇するステータス値が固定なのだとしたら、この称号効果で得られる5というのはかなり強い。
何せ今回のレベルアップで上がった値は最大で3、最小で1なのだ。
その点を踏まえてこのポイントをレベル換算するなら3なら2レベル分、1なら5レベル分のステータス値になるということ。
しかもそれをレベルアップ毎にもらえるとなれば、明らかに強すぎる。
ただこの部分に関しては俺だけではなく、あのダンジョンに挑戦した人間は全員持っているということに注意すべきだろう。
そして同じ土俵ではあるが、一律で強さが同じということには決してならないだろう。
何せステータスに自由に割り振れるのだから。
十人十色、強さの価値観に関しても人それぞれだ。
攻撃力に極振りする人間もいれば、敏捷と魔力に均等に割り振る人間もいるだろうし、全てのステータスを均一に割り振る人間もいるだろう。
そんな中で俺はどちらかといえばある程度均等に割り振るタイプの人間だ。
とはいえ今はまだ割り振るつもりは無い。
何せ現状、レベルアップでのステータス上昇値が不透明であるからだ。
せっかくポイントを割り振ったのにレベルアップ直後に凄まじく上がられたらたまったものじゃない。
ある程度規則性が分かるまでは出来るだけ使いたくはない。
「つまりはレベリングということだ」
そう。
レベリングだ。
規則性が分からないのなら調べればいい。
自身のステータスを魔物を倒す度にこまめに確認するだけだから、ダンジョン攻略を行いながらできる。
要はやることは変わらないということだ。
ただ見かけた魔物は積極的に倒していくというだけだ。
「やることは決まったし、ダンジョン攻略を再開するか」
俺はそう呟きながらスライムからドロップした二つのアイテムを指輪に仕舞い、再びダンジョン攻略を再開する。
ーーー
「流石に疲れた」
俺はそう言いながら壁にもたれかかるようにして座り込み、指輪の中からペットボトルに入った水を取り出し一気に飲み干す。
そんな俺の隣には、下へと続く階段がある。
幸いここに来るまでに遭遇したのはスライムだけだったため、最初に倒したスライムと同じ方法で13体ほど倒したのだが、代わり映えしない戦闘はもはや戦いではなく作業だった。
それにここに来るまでの道もかなり入り組んでおり、かなりの時間を要してしまった。
けれど収穫もあった。
それはある程度ステータスの上がり幅が分かり始めたということと、新たなスキルを手に入れたことだ。
ステータスに関しては最小で1、最大で3がなのではないだろうかと思っている。
ただそれらがどのように決まっているのかに関しては未だに見当がついていない。
何となくランダムな気もしなくはないが、決めつけるのはよくないだろう。
そして最も大きかった収穫である新たなスキル。
そのスキルとは……[短剣術 LV1]。
恐らく俺がスライムを倒すのに毎回ナイフを使っていたからだろう。
とはいえ果たしてこれ程簡単にスキルが手にはいるものなのか? という疑問はあったが、恐らく【最強へと至る資格】の影響もあったのだろうと納得した。
因みに[短剣術 LV1]の効果は、短剣の扱が上手くなり攻撃に対して補正が付くというものだった。
かなり予想通りのものではあったが、現状このナイフが俺の生命線である以上それが強化されるのは喜ばしいことだ。
そして現状の俺のステータスはこうなっている。
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名前 久遠 宗太
職業 未選択
レベル 3
HP 14/17
MP 12/17
攻撃力 16
防御力 18
敏捷性 20
魔力 17
ステータスポイント 15
▼称号
【最強へと至る資格】
▼スキル
[短剣術 LV1][斬撃耐性 LV3][刺突耐性 LV3][打撃耐性 LV3]
[痛覚耐性 LV3][精神耐性 LV3]
★
HPとMPが少し回復しているが、俺はこれと言って特に何かしたわけではない。
恐らく時間経過で少しずつ回復しているのだろう。
しかしながらこのままスライムだけならば攻略は楽なのだが、決してそうはいかないだろう。
そうなったときに問題なのが、圧倒的な戦闘経験のなさだろうな。
「それを補ってくれる短剣術が今手に入ったのは本当に幸運だな」
さて、ある程度休んだら攻略再開だ。
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