ニュース（人民網日本語版）に見る中国人と台湾客家（フォーカス台湾）

第2話 圧倒的な文化力

　2022年7月1日

　V.1.1

　別に、どこかの遺跡で「なにかを発掘した・発見した」ということではない。

　要は、自分たちの身近なところで「文化」を発掘・発見・感じる。　

　→　「文化的な視点で物事を見て楽しむ」ことができる。

　そういう心の豊かさこそが中国人というもの（だと、わたしは思います）。

　中国で発掘なんかしたら、それこそ、毎日どこかで1000年だの1億年前だのという遺跡や品々が山ほど出まくって、収拾がつかなくなる。

　だから、中国の場合、発掘調査は彼らの能力の１パーセント程度に抑えているのではないだろうか。

　台湾だって、地面を掘れば何か出るでしょうが、出るものは原住民のものばかりだろうし、そうなれば、「台湾は中国のものか台湾のものか」という議論以前、

「台湾は原住民のものである」

　ということになってしまって、非原住民である台湾客家には、いたって都合の悪いことになる。

　しかも、明代の遺跡でも出れば、台湾の歴史上初の英雄である「鄭成功（母親は日本人）」を毎日、台湾全土でお祈りしなければならなくなる。

　そこで、台湾客家得意の「日本統治時代」という中途半端な「歴史区分」によってごまかそうとする。台湾の歴史は1895年の日本統治から始まったのであって、それこそが「台湾は中国の支配下にあったのではない」証拠である、と言いたいのでしょう。

　もしそれをそのまま受け入れるとすれば、客家の支配する台湾とは、わずか100年程度の歴史であり、文化の歴史もその程度、ということになる。

　私が日本で卒業した東洋大学という私大がその程度ですから、そんなもの、というところです。

　どんな習慣や慣習も、最低1,000年は続かなければ、文化にはならない。もちろん、「箸を使う」「ナイフとフォークを使う」といったことも立派な文化にちがいないのですが、それ自体で他人（異国人・他の文化圏の人）の心を豊かにするという意味では、文化ではない。文化というよりも、習慣･慣習にすぎない。

　繰り返しますが、中国人には現実に文化的な物というのが沢山あります。そして、それ以上に、彼ら中国人には文化的な心がある。豊かな文化的心で人生を楽しむ術を知っている。

　一方で、台湾客家が政権を取って直接的に台湾をコントロールするようになったここ3年ほどは、以前の台湾らしさがどんどん薄れてきているように感じる。

　まあ、わたしは外国人ですから、どうでもかまわないのですが、「10年前の、あののんびりした、のどかでゆったりとした台湾はどこへ行ったのだ　！」という思いです。台湾客家以前の台湾にはもっと文化があった。このままいくと、ウクライナのように、わけのわからないサイケデリックなピラミッドのような建物が作られたりするような気がしてならない。

　以下は、中国人民網日本語版の文化欄のここ数日のニュースのリストです。

　　台湾にある事物（ハードウェア）は10年前の旅行案内書と変わらない。しかし、それを動かすソフトウェア（台湾人のものの考え方・感性）はかなり変化している。

　「人の心は変わるもの」でしょうか。

　中国人は変わりません。変化は受け入れますが、中国人たる本性は数千年前と同じです。数千年間、中国人をやっているというのはたいしたものです。

2022年　7月1日

平栗雅人

＜引用はじめ＞

　人民網日本語版 >> カルチャー

　香港故宮文化博物館で展示される北宋時代の定窯白釉子供形古磁枕（6月28日撮影・王申）。

　香港故宮文化博物館で北京故宮博物院のコレクションを近く公開

　2022-06-30 14:34

　三星堆遺跡の8号祭祀坑から大量の青銅器発見

　2022-06-30 11:27

　メソポタミアの文化財特別展が北京で開催中

　2022-06-29 16:44

　思わず二度見してしまう？甘粛省博物館発売のぬいぐるみ

　2022-06-29 15:22

　秦始皇帝陵の「仰臥俑」から指紋の痕跡発見

　2022-06-27 16:40

　西安市にある大唐芙蓉園で撮影された大唐楽舞と東倉鼓楽が融合した革新的な舞台劇「鼓」の舞台写真。（撮影・劉瀟）革新によって新たな命が吹き込まれる「中国古代の交響楽」

　2022-06-25 15:47

　三星堆博物館「川蜀麻雀」セット （写真著作権はCFP視覚中国が所有のため転載禁止）。

　四川テイスト溢れる三星堆の新作文化クリエイティブグッズ

　2022-06-24 10:48

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＜引用終わり＞