第18話

パーティーを組んでみよう




 商館の前でミルシェと別れたロリは温まった懐を抱えてギルドに戻った。ロリはそのままギルドの窓口にゆき、自分の口座に受け取った代金の半額を入れた。


 「おばちゃん、今日の昼は何なのじゃ?」


 「今日はステーキだよ。付け合わせは芋かパンだね。」


 「重量級だのう。肉は半分で十分じゃ。付け合わせのパンと朝の果物の残りがあればそれをもらおう。」


 「あいよ。でもたくさん食べないと育たないよ。」


 「おばちゃんたちのご飯では、妾の違うところが育ちそうじゃ。靴ひもが結べなくなるほど腹が育てば、冒険者としてはやって行けんのじゃ。」


 ロリは食堂のおばちゃんに見せつけるかのように自分のイカ腹を叩いた。


 「違いないねぇ。あいよ。」


 大きな木皿に盛られた肉はそれでもロリの手のひらよりも大きさがありそうで、ソースの海に浮かんでいた。


 仕事を休んだロリはそれほどお腹が空いているわけではなかったので、ややうんざりとした目で肉の塊をつつきはじめた。

 厚切りの牛肉に小麦粉とたくさんの香辛料をまぶして、高温の油で揚げたその料理は肉の違いはあれど、異世界の『ふらいどちきん』の味そっくりだった。


 「こんにちは。」


 「おう、ユズではないか。ここに座るがよいぞ。」


 「うん。」


 「冒険者登録をしたのじゃろ。なんぞ、よい仕事でも見つかったか?」


 ロリの言葉にユズは大きく切り分けた肉の塊を頬張り首を横に振った。


 「ううん。指名依頼だからって行ってみると、商人さんたちがうちの地元に戻る道案内を頼むような内容ばっかり。ギルドがまだ無理だよって話していたことを説明するんだけど、なんとか抜け駆けしたいみたいで、しつこいから軽く麻痺魔法(パラライズ)をかけて逃げてきちゃった。」


 「お主、街中で対人魔法を使うのは違法じゃぞ。」


 「え〜。 正当防衛ならいいし、少しくらいだったらお仕置きしてやれってギルマスが〜」


 「あいつも大概じゃが、お主も容赦ないのう。」


 「うん。なんか目が血走ってて怖いんだもん。」


 「分からんでもないがな。パーティーの誘いはないのか? お主ら一族はみな優秀な魔法使いと聞いておるのじゃぞ。」


 ユズの顔色が悪くなり、ステーキを切り分け、さらに細切れにしはじめた。じっとロリが見つめていると、何やらユズの唇が小刻みに動いていた。 


 「ない。」


 「は? よう聞こえんかったのじゃ。」


 「なぁいぃぃぃのぉぉ! どうせ私なんて、ぼっちですよぉおおおだぁぁ!!!!!!」


 フォークを蒸したジャガイモに突き立てて、顔を伏せたゆずの魂の慟哭に特に心を揺り動かされることもなく、ロリは硬くなったパンをソースに浸して柔らかくしてから口に入れた。


 「ブルーチーズがあるとアクセントになりそうじゃのう。」


 「きいといてそれなの!? 一緒に探してやろうとか、なんかないの!? 」 


 「うん? 妾としては都合が良かったのじゃ。」


 「どういうこと?」


 「薬草の採集も取りすぎて規制がかかったのじゃ。みなし冒険者の依頼も取れないしのう。それで確かユズは今年で一六じゃったの?」


 「そうだけど、それがなんなの?」

 

 「お主はもう普通の冒険者じゃろ? だったら、妾とパーティーを組むのじゃ。ユズがリーダーじゃ。そうすれば、妾は討伐依頼も受けることができるし、ユズは仲間ができて、鬱陶しい指名依頼も断ることができる。一挙両得じゃぞ。」


 「えぇ!! いいのぉ!!! あっ、でもぉ、ロリちゃんはまだこどもでみなし冒険者なんでしょ。一応、私は冒険者になったし。それに、ロリちゃんは魔法とか使えるの?」 


 「ソワソワしながら、何をゆうとるのじゃ。焦らしたところで条件なんぞ、よくはならんぞ。あと妾は魔法も剣も使い方などできんのじゃ。何しろすっかり何もかも記憶がなくなってしまったのじゃからな。」


 「えっ? あの、んん、ごめんね。」


 「ん? 記憶のことか? いちいち気になどしておられんのじゃ。まあ、言いふらして回るほどの話でもないのじゃし、知っているのはほんの身の回りだけじゃ。あと、魔法も剣も使えなくとも、妾には強い味方があるのじゃから、心配は無用じゃ。」


 「ああ、チハたんだっけ? あれは反則級の魔導具よね。」


 「お主がパーティーを組むのじゃったら、もれなくサンパチちゃんもつけるのじゃ。」


 「? まあ、もらえるのなら、なんでも嬉しいけど…………」


 「じゃあ、決まりじゃな。さっそく受付にゆくのじゃ。」


 立ち上がり、ユズの腕を引くロリを抑えた彼女は皿を持ち上げて、細切れになった肉をすするように口に入れた。


 ロリに引っ張られてギルドの受付に到着するとアニカが窓口にいた。

 

 「ええっと、でん…ロリちゃんはユズさんとパーティーを組むということですね。」


 「そうじゃ。リーダーはユズじゃぞ。」


 「そうですね。ロリちゃんは未成年ですから、リーダーにはなれませんね。リーダーはユズさんで登録します。あとパーティー名はどうしますか?」


 受付のアニカは書類に記入をして、顔を上げて二人を見つめた。


 「………考えておらんかったのじゃ。」


 「そうね。どうしよっかな。」


 「ムムム………確かチハたんは自らのことを『鉄獅子』と呼んでおったのう。……鉄獅子騎士団とか。」


 「ちょっと勇ましすぎない? 私はもう少し、可愛い感じがいいと思うんだけど。」


 「うむぅ……難しいのう。ユズは何かないか?」


 「えぇ〜? そうだなぁ……」


 ユズはじっとロリを見つめた。


 「ロリちゃんをかこむか…」


 「却下じゃ。妾を囲うなどと、そのような不敬をするような輩は七回死すが良いぞ。」


 「やっぱり思い浮かばないよぉ。ロリちゃんが決めてよぉ。」


 「リーダーはそなたじゃろう。」


 「オーナーはロリちゃんでしょ?」


 「あんた!! なんで、冒険者とパーティー登録してんのよ!!!」


 グダグダになりそうな雰囲気の二人に突然割り込んできた金切り声に近い叫びが上がった。


 ロリが振り向くとそこには彼女よりも少し年上の少女とその後ろに同年代の少年少女たちが立っていた。


 「知り合いなの?」


 「いや、はじめて見たのじゃ。そちらは何者じゃ?」


 「うるさいわね! それよりもアニカさん! こんなのダメじゃないのですか!?」


 「ん〜? みなし冒険者が冒険者とパーティーを組むこと? ギルドの決まりでは特に問題はないわよ。親子のパーティーだってありましたよ。」


 「えっ!!」


 驚いて言葉が出てこない様子の少女の後ろからひときわ体の大きな少年が前に出てきた。


 大人顔負けの筋肉質の身体にアンバランスな子供じみた顔つきが紅潮して怒りを表していた。


 「このチビ!! ズルしてんじゃねえよっ!!」


 突き出した右手はロリの左の肩にあたった。よろけたロリは後ろのカウンターにしたたか背中を打った。


 「テメェが頭を下げて上納金を払いにこないから面倒クセェことになってんだよっ!! わかってんのか!!」


 少年が握りこぶしを振り上げた。その岩のように大きな握りこぶしは真っ直ぐにロリの美しいかんばせに向かって伸びたが、間にユズが入った。


 「ゴボッ!!」


 ロリの顔を目指していた乱暴な少年の拳は背の高いゆずの腹に入った。


 乙女が出してはいけない声を漏らして、彼女は鳩尾を抑えてしゃがみこんだ。


 ロリは髪を逆立てて、怒りの表情を見せた。小柄な少女の出す王家の威圧感に満ちた瞳の力に少年はたじろいだ。


 「アニー!! ギルド内での揉め事は基本当事者で解決じゃったな!?」

 

 「あっ!? ええっ!? 殿下! 何をなさるおつもりですか!? 」


 「救護班を呼んどくんじゃなっ!!」


 腰にぶら下げたホルスターからマウザーを抜いたロリは少年に向けてためらいなく引き金を引いた。


 ダーン!!


 ロビー内に響く音ともに少年は仰向けに倒れこんだ。


 「きゃーっ!!」


 はじめにロリに文句をつけた少女が叫び声をあげた。


 ロリに撃たれた少年は驚きのあまり声も出ない様子で、涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにして、血の流れる右の太ももを必死に押さえていた。


 「テメェ!!」


 二人の後ろにいたいきり立った少年たちにロリは銃口を向けた。


 「妾に手を出そうとして、これくらいで済んでおるのは、妾が慈悲深いからじゃぞ! 貴様ら、これ以上、不敬なことをするようじゃったら、加減などせぬぞ!!」


 「フザケンナ!!」

 「テメーッ!!」

 「ひん剥いて、晒してやんぞ!!」


 猿のように歯を向いて威嚇する少年たちに獰猛な笑みを浮かべたロリは銃口を向けた。


 ダーン!!

 ダーン!!


 興奮した少年たちの足元めがけて、ロリは威嚇射撃を行なった。

 悲鳴をあげて少年達が壁まで逃げ出した。


 「ユズ! だいじょうぶか!?」


 「……………………」


 うずくまったままのユズはロリの安否を問う声に応えることができず、えづいていた。彼女のうずくまった先の床には先ほど食べた肉塊が胃液とともに転がっていた。


 「おう、そこまでだ。」


 おっとり刀で駆けつけたジェラルドと、救護室の医師がロリとみなし冒険者の少年達の間に入った。


 ギルドの保安を担当している職員達もやってきてロリたちを引き離した。


 ジェラルドは少年の治療を眺めながらアニカの話を聞いていた。


 少年の太ももは弾丸がかすめた程度で、たいした傷でもないと医師が肩をすくめた。


 報告を聞き終え、ゆっくりと頷いたジェラルドはロリとはじめに突っかかってきた少女を呼び出した。


 三階のギルドマスターのための執務室でロリと少女はソファに並んで腰を下ろした。少女はロリを恐れるように距離を置いて顔を見ないようにしていた。


 遅れてカールと呼ばれる少年も含めて、その場にいたみなし冒険者の少年少女たちが保安要員たちに連れられてソファの後ろに並んだ。


 仲間が増えたことに勢いがついたか、生真面目そうな少女が怒りの声をあげた。


 「ギルマス!! この女の子がカールを魔道具で攻撃したんです!!」


 「アーデルハイト、先に手を出したのはカールの方だったよな。」


 「うっ!!」


 「ったく………さっき彼女が言った通りだぞ。こんな程度で済ませられて運が良かったんだぞ。」


 ロリは無言のまま、ジェラルドに重々しく頷いた。


 「アーデルハイト。」


 「な、なんですか?」


 「ところで今までギルド職員たちから、『もう少ししっかり働け』、『雑な仕事はするな』と説教されていたカールたちが急に早朝から仕事を取りに来て、いつもは文句を言って、サボるか年下のチビに丸投げする町の下水掃除まで勤勉にするようになったのはどうしてだ?」


 「そ、それは………お、お金を稼ぎたいからじゃないですか?」


 「そうか? この子に仕事を取らせないようにするためじゃないのか?」


 「そん…なこと、な、ないです………」


 「あと、上納金ってなんのことだ?」


 「………………………」


 みるみるアーデルハイトと呼ばれた少女の顔色が悪くなり、汗が滲むひたいに赤毛の髪が張り付いた。


 「アーデ。この場ですべて話すか、それともこの子を除く全員でみなし冒険者の権利を剥奪されて、不法な金のやり取りの嫌疑をかけられてギルド地下の牢屋に入るか、どっちを選ぶ。」


 「ぐっ……………………」


 ジェラルドは歯を食いしばったアーデルハイトの後ろで、暴れて職員に取り押さえられている少年少女に顔を上げて威圧を向けた。


 「言っとくが、有罪なら、辺境の南の小王国で犯罪奴隷にされるぞ。親兄弟と会えずに刑期は二十年だ。それを終えても、犯罪奴隷の成り上がりなんてこの街には入れないぞ。」


 「そ、そんなんこと言ったって、カールを怪我させたのはこのガキだろうが!!」


 「ガキがガキって言うんじゃねぇ。ドアホが。この子も警告したようだが、お前たちがこの子に手を出して、この程度で済んでいるのがありえねぇんだぞ。本来だったら、親兄弟まで晒し首になっちまうってのによ。」


 「今から権利を行使してもよいのじゃぞ。」


 「待ってくれよ。全員死んじまったら、みなし冒険者への不正がわからなくなっちまうだろ?」


 「ど、どういうことなんですか? 彼女は、一体…………」


 「余計なことはいい。どうなんだ? さっさと話せ。」


 「ヒィィィ………」


 目の前で威圧が強まったジェラルドに耐えきれず、アーデルハイトと呼ばれた少女はズボンを濡らしてしまった。革張りのソファの上に流れてきた温かい水を避けるようにロリは立ち上がってジェラルドの横に立った。


 「ほ、報酬の一割をみ、みなしの頭に渡すんです。で、でも、こ、こ、この子が来た頃に、か、頭が、カカカカカールに変わってから、二割に上がっちゃって、みんな大変だったんです。」


 「ほう。」


 「アーデ!!! このやろう!! 余計なことは言うな、バカ!!」


 「先生、カールはまだ元気そうだ。二、三箇所、縫ってやってもいいぜ。」 


 「あいよ。口と目がいいか? ヒヒヒ。」


 「ヒィィィッ」


 「みなしの頭はみなしを卒業した先代の頭にそれを払って、悪い冒険者から守ってくれる約束をしているんです。」


 「なるほどなぁ。それはいつからだ。」


 「もう、ずっと続いている、そうです。」


 「この話がどうして表に出なかった。」


 「そ、それは…………」


 アーデルハイトが目を挙げた。と保安係の若者が腰のナイフを彼女にめがけて投げつけた。


 「きゃっ!!」

 

 しかし、目を閉じて、しゃがみこんだアーデルハイトにナイフは届かなかった。


 「ぐっ…………」


 アーデルハイトの手前でジェラルドによって投げられた金属製のカップにナイフは軌道をそらされた。


 そして逃げようとした若い保安係の肩に医師が治療に使う細いナイフが突き刺さった。 


 周りにいた保安係は彼を取り押さえた。


 「ロリちゃんや、これは俺が悪かったな。赴任して一年も経つのに気がつかなった。」


 「妾はどうでも良いのじゃ。それよりもパーティー名を決めなくてはいけないのじゃ。あと、そのソファはきちんと拭いておくのじゃぞ。シミになったらそちが買い換えなくてはいけないぞ。」


 「あっ!!」


 今頃ズボンの不快感に気がついたアーデルハイトはあまりの羞恥に身を縮めて両手で顔を隠した。


 「おい、保安係のこいつは地下の独房に突っ込んでおけ。悪ガキたちも事情聴取が必要だな。カールも独房だ。それ以外は男女に分けて留置房に入れておけ。とりあえず騒いだ罰に飯抜きだ。奴らの家族には後で連絡しておけ。それと、アニーに着替えをもたせてこっちへよこせ。」


 「はい。」


 「アーデルハイトはそのままここにいろ。もう少し話を聞かせてもらうぞ。」


 「…………はい。」


 「妾はもういいじゃろ?」


 どうでも良さげなロリにジェラルドは深いため息をついた。


 「カールを殺さないでおいてくれたのは、ま、感謝しておく。あんなんでも妹を一人で育ててんだ。あいつがいっちまえば、妹も遅かれ早かれ、後を追うように死んじまうだろうよ。

 だけど、殺すつもりだったのかどうかだけは聞かせてくれないか?」


 「死んでしまってもいい覚悟で撃った。人を撃つのは初めてじゃからな。」 


 「…………今後、もし何かあったらその覚悟は必要だ。だが、今回はやりすぎだ。そもそも、ロリちゃんのその手は血で塗らすべきじゃないんだ。」


 「じゃがな、ジェラルドよ。妾もユズもあの坊主が本気で殴ったら、骨がおれるだけじゃすまんぞ。どうみても体に頭が追いついておらんじゃろ。怒りで目の前のことが何も見えず、ただ暴力でしか解決することができぬような愚者じゃ。ましてや、妾達はそのような愚か者の子分どもに取り囲まれておったのじゃぞ。

 言葉が通じるにはもう数年ほどかかりそうな奴らに語りかけて、何の意味がある?」


 「わかったよ。また後でな。」


 「カールを怪我させたのになんのお咎めもなしなんですか!!」


 叫んだアーデルハイトにまだ残っていた医師が珍しく真面目な口調で答えた。


 「子供の喧嘩にもなっちゃいないくらいの怪我だったよ。

 それよりカールのバカ力で女の子の腹を殴る方が危ないよ。子供が産めなくなったらどうするんだい。女の子のお腹は脆いんだよ。打ち所が悪くて赤ちゃんを育てるところが破裂してしまったら、血が大量に出て死んでしまうかもしれないんだよ。

 アーデルハイト、先生はロリちゃんは正当な自己防衛をしたと考えているよ。」


 「そういうことだ。」


 「では、後ほどの。」


 ロリは扉に向かい、アニカと入れ替えで部屋を出た。彼女はそのまま、一階のロビーに向かい、ユズが酒場で休んでいることを聞き、そちらへと向かった。ユズはテーブルにうつ伏せになっていた。


 「ユズよ、大丈夫だったか?」


 「ひどい目にあったよ。」


 「すまんかったな。妾をかばってくれてありがとう。」


 「で、なんだったのよぅ。」


 「どうやら、意地悪をされておったようじゃなぁ。アニーも上に行ってしまったようじゃし、妾のところでカッフェでも飲んで落ち着かんか?」


 「まだお腹がでんぐり返ししている気分。私は白湯でいいよ。」


 「うむ。」


 あのような大ごとがあっても、まるで日常茶飯事だと言わんばかりに全く注目も集めない二人はテントに戻った。

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