百年ぶりに血の雨を浴びた吸血鬼のお話。
吸血鬼やエルフといった種族の登場する、いわゆるファンタジー作品です。
注意書きの「残酷描写有り」「暴力描写有り」に偽りなし、血まみれ死体まみれの大変な状況なのですけれど、描写そのものはそこまでエグくはない(と思う)ので安心。
主人公である吸血鬼カミラの、圧倒的な実力と存在感が魅力的。
彼女の行動を追うように読み進めるうちに、少しずつ明らかになっていく事態の全容。この情報の出し引きが丁寧で、おそらく作者の意図した通りに誘導されたというか、意外な展開にワクワクしながら読みました。
ネタバレしちゃうと勿体無いので詳しくは触れませんけれど、終盤が大好き!
絵面自体は大変ハードコアながらも、ワクワク感を与えてくれる作品でした。