愛宕山②
「うぬぬ、お主の勝ちじゃ。こんなマヌケな奴がいるとは思いもよらなかったわ」
ミイラ鳥はどこかに去って行った。
【座布団一枚獲得!総座布団数10】
「やったね!これでキリ良く座布団も10枚。魔法の尿瓶を使って、なるだけ座布団を回収しましょ」
そのとき、ドーンと再び愛宕山が噴火した。クルクルと座布団が上空高く舞った。
「さあ、座布団に向けて尿瓶をかざすのよ!」
与太郎は魔法の尿瓶を使った!
ゴオオオオオ!
座布団がどんどん尿瓶に吸い込まれて行く!
【座布団50枚獲得!総座布団数60】
「まだ残っているわ。あそこにある座布団も吸い込んじゃいなさい」
「やってるんですけどね、ちっとも吸い込まれてくれないんでさあ」
一塊だけ、ヘリコプターのようにクルクル回って上空に滞在しているものがあった。10枚程の座布団が重なっている。それがゆっくりと与太郎達の側に降りてきた。
「あ、お前は、オチャマル!」
何と10枚重ねの座布団に乗っていたのは、お目当てのオチャマルであった。
「どんな登場の仕方してんだ!」
「座布団を全て没収してやったのに、無事でいられたか」
「へへーんだ!俺は座布団なんかなくたって平気なんだ!」
「ほう、なるほどな。お主、この世の者ではないな」
「間違っちゃいないが、この世の者ではないと言われると複雑だな」
「エンチョも小癪な手を打ってくるものだ。しかし、それでは狸やミイラ鳥では敵わないのも無理はない。やはりこの私が相手をせねばならぬようだ。手加減はせぬぞ。フンヌ〜!」
オチャマルの体が見る見るうちに変わっていく!
骸骨の姿から、大きな恐竜の骸骨の姿に変わった!ティラノサウルス・スケルトンに変身した!
「これは!博物館にありそうなやつ!」
「グハハハ、驚いたか。本物の芸を見せてやるわ!」
ティラノ・オチャマルと妖喜利バトルだ!
【妖喜利バトル】
キセガワよ。ひえ〜、おっかないのが出て来たわね。これがオチャマルの真の姿。心してかかるのよ!良かったら、みんなもコメント欄を使って楽しんでみてね。
(お題)
落語に小言幸兵衛という演目があります。長屋の家主の幸兵衛さんが、住人に対して何かと難癖を付けて小言を言いまくる話です。今日も小言を言ってやろうと、長屋の見回りに出かけた幸兵衛さん。しかし、そこで思わず小言も引っ込んでしまうような、あるものを目撃。一体、何を見た?
(与太郎の回答)
ツタンカーメンが鍋からラーメンを啜っていた。
…どんなシチュエーション(笑)。私は好きだけど、伝わるかしらね。
※小言幸兵衛…古典落語の演目。笑点で幸兵衛役は桂歌丸師匠。
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