最後に殺すと約束したな?
〇シャコ兄弟の尋問。そしてホテルに行こう
・ドーザーブレードの爪で、ワイヤーで縛った二人を吊るす
・「これからキミたちにいくつか尋問するよ。正直に答えて欲しい」
・「待てコッコ。一人落とせ。二人は多い」
・「そっか」
・片方のワイヤーを剣で切断。海に突き落とす。
・「あ、兄貴ぃー!」
・「……今の死んじゃうんじゃ」
・不安げに覗き込むマータ
・「死なないだろ。フォースフィールドもあるし……多分」
・「じゃ、改めて聞くよ。落とされたくなかったら正直に答えてね?」
・テンションが素。何のためらいもない。冷徹とすら言えるコッコ。
・「とりあえず所属と階級。そして作戦目的を教えてもらおうか」
・「お、俺達は交渉係だ! ストームルーラーを知っている奴を捕縛するために待ち伏せていた!」
・「このねぐらは組合の奴らには知られていた。だからここに来るような奴で、ストームルーラーを知っているのなら、重要参考人って判定になったわけだな」
・「だがストームルーラーが何かまでは知らない! ただ俺達はイナバの野郎が奪ったモノを取り返そうとしてるだけなんだ! それ以上のことはない」
・「ボクだってそうだよ。ストームルーラーが何かわからない。ただその単語を教えてもらっただけ……」
・「……ふん。ならもったいぶらずに教えてやる。ストームルーラーは俺が隠した」
・イナバの証言。組合による襲撃計画を知ったイナバは、単独でストームルーラー先んじて奪取することにした。そのまま、イナバは複数の『配送依頼』をネット上に出して、ストームルーラーを隠した。
・隠し場所から隠し場所へ。街の中をトラブルシューターや運び屋の手を使い、少しずつ移動していたストームルーラー。コッコの師であるレイヴンは、そのある部分で回収できるはずだった。
・「が……それがいつの間にか偽物にすり替わっていた。と」
・「そうだ。だから俺にはわからん。どこで偽物になったのかもな」
・「そんな……本物に発信機とかつけなかったのか?」
・「そんな手の込んだことはしないし、本気で盗もうとする相手にそんなことをしても無意味だ。そもそも。アレに発信機を仕込むってのはちょっと原理的に無理なんだよ」
・「クソ。それじゃあ何もかも振り出しか……」
・「まあせいぜい頑張りな。あんたのとこのボスにもよろしくどうぞ」
・「ま、待て俺の方の話はまだ半分……」
・ワイヤーを切るコッコ
・「……場所がわからないっていうのは、本当?」
・「実は……と言いたいところだが、本当なんだ。残念なことにな」
・「それじゃあ、手詰まりってこと?」
・「いいや……」
・「とりあえず発想を変えよう。今優先すべきことを考えて、一つずつ解決していこう」
・振り返るコッコ
・そして携帯電話を取り出し、どこかへ電話をかける
・「……ええ。はい。そうです。そう。アド街見ました!」
・「というわけでマータちゃん。一緒に、ホテルいこうよ」
・「……はい?」
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